今月の音遊人
今月の音遊人:松居慶子さん「音楽は生きとし生けるものにとって栄養のようなもの」
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音楽が生まれる瞬間の迫力や臨場感、エネルギーが体験できる!「第7回フルート・ライヴ」
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2016.6.13
tagged: フルート, プレゼント, HAKUJU HALL, 工藤重典, フルート・ライブ
これはフルーティストたちによる紅白歌合戦だろうか。数年前にHakuju Hall(ハクジュホール)で「フルート・ライヴ」を聴いたときの率直な感想だ。多くのフルーティストたちが次々と舞台に登場し、ピアノ伴奏によるソロ、二重奏、四重奏、さらには出演者全員によるアンサンブルまでを繰り広げる。
その発案者でありプロデューサー役を務めるのは、国内外で多くの名演を聴かせているフルート界のリーダー、工藤重典。フルートという楽器や素晴らしいプレイヤー、そして多彩な曲をたくさんの人に楽しんでもらいたいという強い思いが詰まったライブなのだ。
「コンサートではなく“ライヴ”としたのは、ライブハウスで気軽に音楽を楽しめる雰囲気を実現したかったからです。最初は渋谷(公園通り)にあった『ジァン・ジァン』というライブハウスで始めたのですが、そこは演劇や落語、ポップスの歌手などあらゆるジャンルの人が出演している有名な場所で、クラシックのコンサートはほとんどやっていなかったと思います。でもお客さんが喜んでくれて、1回目から大成功しました。
その後、Hakuju Hallに会場を移しましたが、雰囲気はそのままです。もともとは、イギリスで活動していたリンゼイ・カルテットという弦楽四重奏団の面白いライブに刺激を受けたことから始まりました。彼らは円形シアターのような場所でお客さんに四方を囲まれながら、4人が向き合うようにして座り、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲などを演奏していたのですが、お客さんとの一体感があり、音楽が生まれる瞬間の迫力や臨場感、エネルギーなどが体験できるのです。その素晴らしさを日本でも実現したくてスタートしたのが、この『フルート・ライヴ』でした」
第7回を迎える今回は、工藤を中心にレギュラー・メンバーである岩佐和弘も含め11名のフルーティストが出演。フルートにとっては名曲の宝庫である18世紀から19世紀に活躍したコレット(3本のフルートによる協奏曲)やボワモルティエ(5本のフルートによる協奏曲)の作品、2本のピッコロをフィーチャーしたピルヴェストルの作品など、珍しくも楽しい曲のオンパレードだ。ピッコロからバス・フルートまでを動員するチャイコフスキーの『くるみ割り人形』組曲もあり、出演者の全員参加でフルート・アンサンブルの豊かな音も楽しめる。
「フルートは比較的手軽に演奏できる楽器であり、アマチュアでも演奏している方が多いですね。とにかくいろいろなタイプの曲が演奏でき、仲間とのアンサンブルや100名くらいのオーケストラだってできます。そういった可能性も『フルート・ライヴ』で伝えたいですし、聴いてくれて楽器を始めたという方がいたら何よりうれしいですね」
工藤さんに、アマチュアのフルーティストに向けてのアドバイスを求めると「毎日の練習!」というシンプルかつ明快な回答。
年に一度のフェスティバルとなるこのライブは、フルートに興味津々の方はもちろん、フルートコンサートを聴いた事がない人にもぜひおすすめしたい。
出演:工藤重典/秋山君彦/岩佐和弘/梶川真歩/神田勇哉/西岡あかね/藤田真頼/吉田杏奈/瀧本実里/山内美慧/脇坂颯(以上、フルート)、長崎麻里香(ピアノ)
日時:2016年6月22日(水)18:00開演(17:30開場)
※18:00~プレコンサート、19:00~本公演
会場:Hakuju Hall(東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5)
料金:4,000円(税込)
「第7回フルート・ライヴ in Hakuju 2016」のチケットを抽選で3組6名様にプレゼントいたします。
※応募締切:2016年6月16日(木)
文/ オヤマダアツシ
photo/ 後藤泰宏
tagged: フルート, プレゼント, HAKUJU HALL, 工藤重典, フルート・ライブ
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