今月の音遊人
今月の音遊人:上原彩子さん「家族ができてから、忙しいけれど気分的に余裕をもって音楽と向き合えるようになりました」
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テレビの周りに置くだけで本格的サラウンドを実現!ネットワーク音楽再生も充実した最新モデル「YSP-2700」
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2016.10.19
tagged: ヤマハ, Bluetooth ®, スピーカー, MusicCast, Wi-Fi, YSPシリーズ, YSP-2700
ヤマハの「YSPシリーズ」をご存じでしょうか?見た目こそは薄型テレビと組み合わせて使うサウンドバースタイルのスピーカーのようですが、一般的なサウンドバーとは違って、本格的な7.1ch再生が可能なデジタルサウンドプロジェクターです。2016年9月、最新モデルのYSP-2700が登場しました。
YSPシリーズのリアル7.1ch再生の秘密は、独自の「デジタル・サウンド・プロジェクター技術」です。横に長いスピーカー本体の内部には、口径2.8cmのスピーカーが16個配置されています。このたくさんのスピーカーを高精度に制御することで音のビームを作り出し、壁の反射を利用して後方の音までリアルに再現できるのです。一般的なサウンドバーシステムが採用するバーチャルサラウンドとは違い、実際に後方にスピーカーを置いたようなリアルな再現ができ、また、リビングで家族みんなでテレビを見ていても全員がリアルなサラウンド感を得られるほどスイートスポットが広いことが特徴です。
そして、薄型でスリムなボディを採用したことによる設置しやすさも大きな魅力。特にYSP-2700は、高さ51mmの薄型設計なので、薄型テレビの手前に置いても邪魔にならず、リモコンの電波を妨げるようなことがありません。低音を増強するサブウーファーもスリム設計。ワイヤレス接続なので配線を気にせず設置できますし、タテ置きのほかにヨコ置きも可能。一般的なテレビ台やAVラックに収納できます。2ピース構成のシンプルさで、本格的なサラウンドが得られることでYSPシリーズは手軽なサラウンドシステムの中でも、別格のモデルとして揺るぎない地位を築いています。
次に、YSP-2700の機能について紹介していきましょう。最大のポイントは、Wi-Fiを内蔵してワイヤレスのインターネット接続を可能にしたこと。そのため、家庭のPCやNAS(ネットワーク接続型HDD)などに保存した音楽ファイルをネットワーク経由で再生できます。もちろん、リニアPCM最大192kHz/24ビットのハイレゾ音源の再生もできます。このほかに、インターネットラジオ機能も備えており、国内のFM/AM放送をインターネット経由で聴取できる「radiko.jp」に対応。全国の放送を自由に聴取できるエリアフリー対応なので、出身地でよく聴いた放送やアイドル、タレントが出演している地方ローカルの放送なども聴取できます。
また、より手軽にスマートフォンなどに保存した音楽をワイヤレスで再生できるBluetooth®機能も備えます。YSP-2700で音楽を鳴らすだけでなく、Bluetooth®対応ヘッドフォンなどへの送信も可能で、例えば、深夜に映画を観るときなど周囲を気にせず大きな音量で楽しめますし、ワイヤレスなのでケーブルがひっかかったり、長さを気にしたりすることなく快適です。
さらに、Wi-Fiを内蔵したヤマハのオーディオ機器を連携させて、より自由な音楽再生を楽しめる「MusicCast®」にも対応。YSP-2700で聴いている音を隣室にある対応スピーカーなどに配信し、別室に居る家族とも一緒に音楽を楽しめます。
ネットワーク機能が大幅に強化されたYSP-2700は、使いやすさもさらにアップしました。さまざまな設定などを画面のメニューで操作できるOSD(オンスクリーン・ディスプレイ)も新デザインで視認性を高めています。「デジタル・サウンド・プロジェクター」の初期設定や、より詳細な設定などもわかりやすく行えますので、使用する部屋に合わせた最適な調整も容易になりました。
そして、こうした操作はスマホ・タブレット用無料アプリの「MusicCast CONTROLLER」でも行えます。手元のスマホの画面で入力ソースの選択や音量調整、シネマDSPの音質モードの切り替えのほか、ネットワーク設定なども可能です。多彩な機能が増えただけでなく、より簡単に誰でも気軽に使えるようになったのです。
このほか、3系統のHDMI入力は4K/60p(4:4:4)やHDCP2.2、UHDブルーレイで採用されたHDR信号などのパススルーにも対応。4K放送はもちろん、最新のAVソフトの規格にもしっかりと対応し、新しいコンテンツも今まで通り楽しめます。
もちろん、音質もさらに熟成されました。本体部の前面グリルは開口部を大きくして、より音がクリアに再現されるように改善。音質の最適化により高品質な音楽ソースも不満なく楽しめる実力に仕上がっています。特にステレオ再生の音質はかなりの実力で、情報量が増し広々とした音場感が得られます。歯切れがよくパワフルなボーカルも大きな魅力と感じました。サブウーファーも低音域の再現がより自然になり、パワー感もしっかりと得られるものになっています。
基本的な音の実力が向上したことで、音楽はもちろん、映画の臨場感がさらに増しました。リアルなサラウンド感に加え、実体感のある音が映画の迫力を高めます。
本格的なサラウンド機能を持つYSPシリーズは、映画好きな人のためのシステムと思われがちですが、基本的な音質の実力の高さやWi-Fi機能の搭載による多彩な音楽再生機能が盛り込まれることで、音楽を楽しみたい人、テレビの音を良い音で聴きたいという人など、幅広く使えるモデルになりました。YSP-2700は、せっかくの4Kテレビなのに音がちょっと頼りないという人や、映画だけでなく音楽も良い音で聴きたいという人も、ぜひ検討してほしいモデルです。
独自のリアルサウンドが楽しめる「YSPシリーズ」の新製品。4K映像信号へ対応し、独自のネットワークの楽しみ方「MusicCast®」やBluetooth®送受信などにも対応したデジタル・サウンド・プロジェクター
文/ 鳥居一豊
tagged: ヤマハ, Bluetooth ®, スピーカー, MusicCast, Wi-Fi, YSPシリーズ, YSP-2700
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