今月の音遊人
今月の音遊人:亀井聖矢さん「音楽は感情を具現化したもの。だからこそ嘘をつけません」
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一番楽しい「ギターの遊び方」は、何だと思いますか?
いろいろ考えられますが、やはり一番となるとジャム・セッションですね。ジャム・セッションとは、ギターに限らず、楽器奏者が集まったときに全員で即興的に演奏して楽しむこと。簡単な3つのコードで演奏する場合もあるし、何かの曲をモチーフにする場合もあり、いろんなパターンがあります。コードでリズムを刻む人、アドリブでソロを弾く人など、その場で各々の役割を決めて演奏をします。
何がそんなに楽しいのかというと、僕はギター歴20年以上になりますが、ジャムでは音楽が万華鏡のように毎回変化するので、いまだに新しい魅力を発見することができるのです。ちょうど旅行先で新しい発見をしてワクワクする感覚にも似ているかな。他人と演奏するのでリズムや呼吸を合わせる必要があるのですが、これが会話にそっくり。音での会話ではなかなかウソがつけないので、初対面のジャムで気が合うと友達にもなりやすい。それと即興演奏が多いので、上手くいく時もあればミスもする。しかし、慣れてくると「ミスをしても、ミスに聴こえないテクニック」を覚えることができます。演奏でも普段の生活でも、ミスをしない人はいません。そこから学ぶ事は多いのですが、他人に知られるのは恥ずかしい。でも、ミスに気づかれないテクニックを応用すれば、もっと多くを学べて楽しみが増えます。ギターの遊び方を知ると、人生の遊び方にも応用できるのです。
そもそも、コード、リズム、スケール、理論などは、なぜ覚える必要があると思いますか?
ギター教則本に載っているから? 曲を弾くのに必要だから?
簡単に本質を説明すると、「ギターの遊び方を沢山知るため」です。コードやスケールを少ししか知らない場合は、楽しみも少しだけ。沢山知っていれば楽しみは何百倍にもなります。初心者の方はもちろん知識が少ないと思いますが、それでもジャムでかなり楽しむことはできます。
伝えたい魅力はまだまだあるのですが、続きはまたの機会に。