今月の音遊人
今月の音遊人:谷村新司さん「音がない世界から新たな作品が生まれる」
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斬新なアイデアを形にしたスネアが誕生!/神保彰インタビュー
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2015.4.23
プロデビュー35周年を迎えた世界的ドラマー、神保彰さんのアイデアを盛り込んだ「神保彰シグネチャースネア」が2015年5月に発売。神保彰モデルとしては初となるスティールシェル(金属胴)を使用したスネアで、その名も“The Metal”。このスネア、見た目にもサウンドにも大きな特長がある。
ひとつは、シェルに紫の紐(レゾナンスコントロールバインディング)が巻かれていること。もともと胴の中央には強度を上げるためのくぼみがあり「ちょうど紐が巻けそう…巻いてみたい、と思っていたんです」と神保さん。彼ならではの斬新なアイデアが、ついに形になったわけだ。
「実は、この紐にはすごく意味があります。金属胴から発せられる倍音が吸収されてシェルの振動が少し押さえられ、より音が締まるんです」
この“The Metal”は、神保さんの代名詞「ワンマンオーケストラ」でもドラムセットの要として中央にセットされている。彼の30周年記念モデル、ウッドシェル(木製胴)のドラムセットと見事に融合している(写真上)。
「今使っているセットと同じサイズでスティールがあったら面白いだろうな、とずっと思っていたのですが、ウッドシェルとの相性を考えると金属的な華やかさが浮かないようにしたかった。それで紐を巻いてみたところ、金属的なキラキラ感が落ち着いたんです」
紐を締めたり緩めたりすることによって、胴の響き具合を調節できるのもユニークだ。強く締めると、よりタイトな音、緩めるとオープンな音になる。
そしてもうひとつの特長はシェルの厚さだ。
「あえて薄い1ミリをリクエストしました。この薄いシェルのサウンドの特長は、なんといっても軽やかさ。『金属胴のあるべき姿とはこういうものではないか』という自分なりのイメージを具現化してもらいました」
胴の響きを調節する紐、現行モデルでは希少な1ミリのシェル。この2つの大きな特長によって実現されるのは、ビンテージ楽器のような落ち着きをもった懐かしさと新しさが共存するサウンド。あらゆる音楽ジャンルに対応するスネアだ。
「ジャズもロックもポップスも、そして初心者からプロまで、どなたにも使っていただけるスネアです。もちろん僕も使っています」
では、たとえば吹奏楽やマーチングにはどうだろう。
「いいと思います、ぜひ試してほしいですね。新しい演奏のアイデアが生まれたら、ぜひ教えてください!」
神保彰シグネチャースネア YSS1450AJ“The Metal”
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