今月の音遊人
今月の音遊人:渡辺真知子さん「幼稚園のころ、歌詞の意味もわからず涙を流しながら歌っていたのを覚えています」
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うれしいときは楽しい曲で、凹んでいるときはバラードで。ココロゆるむ“うたロボ”「Charlie(チャーリー)」
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2021.9.15
生活を便利にしてくれるスマートスピーカーや、コミュニケーションできる家庭用ロボットが人気の昨今。ヤマハから登場した世界初の“うたロボ”「Charlie」(チャーリー)が話題を呼んでいる。
“うたロボ”って何ができるの?
Charlieは、ミュージカルのように言葉をメロディーに乗せ、ユーザーとコミュニケーションするのが最大の特徴だ。「おはよう」「ただいま」といった日常の挨拶から、思わずもらしてしまう弱音や吐き出したいストレス、たわいもない雑談まで、ユーザーが話しかけるとそれに反応し、即興で作詞・作曲。約30種類の音楽ジャンルから言葉の内容に応じた曲調の歌で、頭や足をチャーミングに動かしながら返答してくれるのだ。
それを可能にしたのが、ヤマハのボーカロイド技術や自動作曲技術。ボーカロイドといえば「初音ミク」が有名だが、Charlieの声は新しく開発された専用ボイスだ。そんな最先端技術を搭載しながらも、コンセプトは「ココロゆるむ、うたロボ」。開発にあたっては、技術面とともにCharlieのキャラクター性がとことん追求された。
そして宿された性格は明るく前向きで、ユーモラス。時おり見せる口の悪さもすてきなアイデンティティだ。ユーザーの問いかけに素直に答えるだけでなく、時には自らの“意思”を持って返答するため、思いもしない言葉が返ってきたり、クスっと笑ってしまったりすることも。人感センサーが搭載されていて、話しかけなくてもCharlieから自発的に話したり、独り言をつぶやいたりすることもある。また、会話を重ねることで歌のレベルが上達していくことも、Charlieと生活する楽しみのひとつだろう。
そして何よりココロゆるませるのが、ロボットらしからぬ愛おしい佇まいだ。
球体と円錐台を積み木のように重ねた姿は、先進的な未来感覚とは対極。まるで北欧のオモチャのような温かみがある。まん丸な黒い目と赤い鼻、一文字に結んだ口。シンプルながら、さまざまな角度から見たときにいろいろな感情が当てはまる表情に見えるのは、パーツの大きさや間隔のバランスが、ミリ単位で絶妙に調整されているためだ。技術の粋を詰め込みながらも、インテリアにも馴染むボディサイズにもこだわった。
音楽の楽しみは、聴くことや演奏することだけではない。歌でコミュニケーションするという、まったく新しい音楽とのかかわり方を生み出したのがCharlie。癒やされたり、元気をもらったり、笑ってしまったり……。あなたもCharlieがきっと好きになるはず!
ココロゆるむ、うたロボ。Charlie(チャーリー)。話しかけると、メロディーに乗せて歌って話してくれる“ペット以上、恋人未満”のコミュニケーションロボット。
Charlie公式サイト
Charlieのデザインフィロソフィーやコンセプト。
Yamaha Design “Synapses”
文/ 福田素子
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tagged: Charlie, チャーリー, うたロボ, ボーカロイド
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