今月の音遊人
今月の音遊人:前橋汀子さん「同じ曲を何千回、何万回演奏しても、つねに新しい発見や見え方があるのです」
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音楽的要素と、隊形の変化やカラーガード(旗)などの視覚的要素を一度に楽しめるマーチング。日本においては、主に学校の吹奏楽部の活動の一環として行われてきたため、学校行事やクラブ活動でマーチングに触れた人も多いのではないでしょうか。
マーチングは屋内外の広い場所で行われるため、音が通りやすい金管楽器+打楽器の編成が基本となります。ですが、吹奏楽をベースにしたマーチングが盛んな日本では木管楽器が使われることも多く、なかには民族楽器を取り入れるバンドもあるなど、使われる楽器はバリエーション豊か。
「楽器編成は、マーチングのスタイル(※)やバンドの人数、演奏する曲のジャンルなどによって変わってきます。音のバランスが良いとされる楽器編成はありますが、メンバーのなかで楽器をどう割り振るかは各バンドの自由です」と、ドラム開発担当の岡本茂弘さん。
多彩な楽器が使われるなか、マーチングらしさをアピールできるのがマーチングドラム。マーチングドラムを代表するのはスネアドラム、マルチタム、バスドラムで、一般的に専用のキャリングホルダーに装着して演奏されます。
「マーチングドラムは、奏者と観客が遠く離れた環境で、多くの奏者が身体に装着して動きながら演奏するという特性があります。そのため楽器に求められる条件も、コンサート用のものとは異なってきます」と、開発担当の奥村幸正さん。
果たして、マーチングドラムにはどのような条件が求められるのでしょうか。
次のTake2で見ていきましょう。
Take1:見て、聴いて、楽しいマーチング
Take2:マーチングドラムの必須条件とは?
Take3:これからのマーチングドラム~楽器の進化の可能性~
文/ 武田京子
photo/ 村上一光
tagged: マーチングスネアドラム, マーチングマルチタム, マーチングバスドラム, 楽器探訪, マーチングドラム
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