今月の音遊人
今月の音遊人:亀井聖矢さん「音楽は感情を具現化したもの。だからこそ嘘をつけません」
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スマートフォンや携帯音楽プレイヤーでのリスニングに欠かせないイヤホン・ヘッドホンだが、多種多様なモデルのなかからどれを選ぶべきか、お困りの方も多いのでは?自分に合ったイヤホン・ヘッドホンを見つけるために、知っておきたいそれぞれの特徴や選択のポイントについてヤマハミュージックジャパンAV・流通営業本部の中澤浩さんに話を伺った。
大きなポイントとなるのは形状で、イヤピースを耳の入り口にはめる「イン(インナー)イヤー型」や、耳栓のように耳の奥まで差し込む「カナル型」がある。
●インイヤー型(写真左)
着脱性に優れ、開放感がある。周囲の音を把握したい屋外や公共の場での使用に向いている。長時間使用でも疲れにくい。
●カナル型(写真右)
遮音性が高く小さな音まで聴き取ることができ、聴いている音が周囲に漏れにくいため、リスニングに集中したいときに向いている。
なお、より快適なリスニングのために重要なのが、イヤホンと耳とのフィット感を左右するイヤピースのサイズ。「耳の穴の形は人によって違い、左右で大きさが異なる方もいますので、複数のサイズのイヤピースが同梱された商品を選ぶとフィット感、音質ともに満足度が上がります。
またランニングなどのスポーツをしながらリスニングしたい場合は、イヤホンがずれにくいスポーツ用モデルがおすすめです。動いても快適にリスニングできる設計になっているほか、ワイヤレスで音量・選曲の操作ができたり、汗に強い加工がされていたりと、様々な工夫が施されています」
主な形状は頭にヘッドバンドを渡すオーバーヘッド型だが、耳を覆うイヤーパッドの構造の違いから「密閉(クローズド)型」と「開放(オープンエアー)型」に大きく分かれる。
●密閉型(写真左)
イヤーパッドの背面を閉じて音を遮断するため音漏れが少なく、周囲の音も遮断できる。屋外など公共の場での使用や、自室などで音楽に浸りたいときに向いている。
●開放型(写真右)
イヤーパッドの背面を解放しているため音の抜けが良く、そのぶん周囲の音も把握することができる。自室でのリスニングはもちろん、家族や友人と過ごすリビングでの使用や、音源を鳴らしながらの楽器の練習に向いている。音漏れには注意が必要だ。
さらにイヤーパッドの形状の違いとして、耳にのせるように装着する「オンイヤー型」と、耳をすっぽり覆う「オーバーイヤー型」がある。
「オンイヤー型はイヤーパッドが小さめかつコンパクトで、オーバーイヤー型はイヤーパッドで耳を覆うためサイズは大きめですが、遮音性が高いです。なかには携帯性のことを考え、ボディが折りたためるタイプもあります。またヘッドホンはファッション性が高く、持っているだけで気分を盛り上げてくれるところがありますので、デザインや色の好みで選ぶのも楽しいと思います」
イヤホン・ヘッドホンは形状や構造によって大まかに分類できるが、音質や使い心地、デザインなどは商品によって千差万別。得意とするところも様々だ。
「最近は、複数のイヤホン・ヘッドホンを使い分ける方が増えてきています。使用シーンはもちろん、楽曲やその日の気分によって使い分けると、リスニングの楽しさがより広がるのではないでしょうか」
また音質の良し悪しや、自分がどういった音質を好むかは、聴き比べてみないとわからないところが大きい。試聴できる家電量販店や専門店で比較したり、今持っているものより少しグレードの高い商品を購入し、お気に入りの楽曲を聴き比べてみたりしてはどうだろう。音質の違いを体感することで、自分好みのイヤホン・ヘッドホンがよりはっきりと見えてくるかもしれない。
使用シーンからあなたにあったヘッドホン・イヤホンが選べます。
お好みのスタイル・カラー・機能からヘッドホン・イヤホンをナビゲートします。