今月の音遊人
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楽器の試奏もできる!ヤマハならではの技術を体感できる企画展がJR浜松駅のコンコースで開催中
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2015.10.9
JR浜松駅で新幹線を降り改札に向かっていくと、目に飛び込んできた白壁のブース。壁には「ヤマハの」とあり、さらに歩を進めると「カクシン」の文字があらわれた。
これは、浜松駅コンコースでの展示の一環として、現在ヤマハが行っている企画展。浜松駅での展示は地元企業が一年交代で行なっており、ヤマハは1988年より参加しています。2015年7月よりスタートした最新の展示は「ヤマハのカクシン」をテーマに、ヤマハのテクノロジーによって生まれた、音・音楽の可能性を広げる製品、技術が紹介されています。
日本全国には無数の駅がありますが、構内に企業の展示ブースがあるのは珍しいこと。駅のコンコースはせわしなく、先を急ぐ人が足早に通り過ぎるところですが、インパクトのある「ヤマハのカクシン」のコピーに、思わず足を止めずにはいられません。それもそのはず、コピーの配置場所は、駅のどの方向からブースに近づいても目に留まるよう計算されているのだそうです。
ブースの中に入ってみると、白×黒のスタイリッシュな外観に反して意外にも落ち着いた空間。木のぬくもりを感じるフローリングや間接照明、波打った壁のデザインなどがあいまって、とても居心地が良く、外の喧騒も不思議と気にならないので、ゆっくり展示物を見たり、楽器を試奏したり、つい長居してしまいます。急ぎ足のサラリーマンや旅行中のカップル、家族連れの子どもたちもふと立ち寄り、サイレントピアノや電子ドラムを夢中になって演奏していました。
浜松といえば、日本の洋楽器産業発祥の地。同企画展は観光や帰省などで駅を利用する人々に加え、多彩な音楽イベントやコンクールに参加するため駅を訪れた人々に音楽の街・浜松をアピールするきっかけのひとつとなっています。
この展示ブースは一部の音楽ファンには知られた存在で、わざわざ途中下車して覗きにくる人や、入場券を購入し、楽器の試奏をしに来る地元の人もいるそう。考えてみれば、楽器店やショールーム以外で、楽器に気軽に触れられる場は貴重ですよね。展示は「音を消すカクシン」、「音を彩るカクシン」、「音を操るカクシン」という、3つの「ヤマハのカクシン」を順次紹介していく形で2016年の6月末まで続きます。浜松やその近くに出掛ける予定のある人は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ただし、試奏に夢中になって列車に乗り遅れないよう、くれぐれもご注意を。
文/ 武田京子
tagged: ヤマハのカクシン, JR浜松駅, 企画展, コンコース
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