今月の音遊人
今月の音遊人:寺井尚子さん「ジャズ人生の扉を開いてくれたのはモダン・ジャズの名盤、ビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビイ』」
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楽器を弾き比べる機会というのは意外と少ない。僕の場合は新たに購入するときの試奏か、スタジオや教室で他の人の楽器を触らせてもらうときくらいだ。どちらの場合もそんなに長く弾くこともできないので、厳密に弾き比べというには難しいものがある。
6月某日、ヤマハのアコースティックギター「Lシリーズ」の弾き比べムービーを撮影するというので見学させてもらった。
スタジオにはギターがいくつも並べられ、楽器好きの僕の心をくすぐる。一見するとどれも同じように見えるが、ボディの形状や装飾が違っていて、はやく音を聴いてみたいと心が躍った。今回は、Lシリーズの中から「LL86 CUSTOM ARE」「L36シリーズ(旧モデル含む)」「L26シリーズ(旧モデル含む)」の計9モデルを弾き比べるそうだ。
試奏を担当されるのは田中彬博(たなかあきひろ)さん。
数々の賞を受賞されているアコースティック・ギタリストだ。
田中さんがはじいた弦の音が静まり返ったブースに響く。低音、高音、ハーモニクスと音を織りまぜたフレーズはバランスも良く美しい。短めのフレーズを弾きOKが出ると、別のギターに取り換えてまた同じフレーズを弾く。これを、何度も何度も繰りかえす。一見地味な作業だが、個々の楽器の個性や特徴が感じられるので、田中さんもスタッフもなんだか楽しそうだ。
「リニューアルして倍音が豊かになり音も大きく感じられ、それに伴ってとても弾きやすくなりましたね。ヤマハのアコースティックギターは、低音から高音までのバランスがとても良く、マイクの乗りも素晴らしい。ボディシェイプも個性があり、かつ身体にフィットしやすくて気に入っています」と田中さんは言う。
このギターはPOPな曲に合うな、これはJAZZがいいな。そんなことを想像しながら聴いているとどのギターも欲しくなってしまった。ムービーを見ながら、またそれぞれのギターの音に酔いしれてみよう。
Lシリーズ弾き比べムービー公開 “Lシリーズ サウンドギャラリー”
田中彬博オフィシャルサイト
文/ 村上一光
photo/ 村上一光
tagged: ギター, アコースティックギター, 行ってきた, Lシリーズ, 田中彬博, 弾き比べ
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