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これまでピアノを諦めていた多くの人を救う楽器。楽譜作成・鍵盤ガイド機能が付いた電子ピアノ/クラビノーバ「CSPシリーズ」
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2018.4.17
2018年、誕生から35周年を迎える「クラビノーバ」。これまでレッスンに最適な「CLPシリーズ」と、多彩な機能を搭載する「CVPシリーズ」で展開してきたところへ、2017年秋より、新たに「CSPシリーズ」が加わりました。
「CSPシリーズ」のコンセプトは、大人になってからでも気軽に弾ける鍵盤楽器。ピアノに憧れているものの、「小さいころから練習を積まないと弾けるようにならない」とハードルの高さを感じていたり、練習時間が夜しか確保できなかったりで、多くの人が手を出せないでいるのではないでしょうか。
「ピアノに触れたことがない人でも、手にしたその日から楽しく弾ける楽器があったら、ピアノを諦めている多くの人を救えるかもしれない。そんな思いで『CSPシリーズ』を開発しました」と、プロデューサーの柳川貴央(たかひろ)さん。
「CSPシリーズ」の主な操作は、手持ちのスマートフォン(以下、スマホ)やタブレットにダウンロードした無料アプリ「スマートピアニスト*」を通して行います。その理由は、操作性が高くなることもありますが、趣味でピアノを弾く人の「自分の好きな曲を弾きたい」という思いに応えられるのがポイント。
スマホやタブレットと楽器を連携させることで、その中に保存されているお気に入りの曲を楽器本体のスピーカーから鳴らして弾くことができれば、ピアノに触れたことがない未経験者や、しばらく弾いてない人でも、気負わず楽器に向かえると開発陣は考えました。
* iPhone/iPod touch/iPadに対応。Android版は2018年春にリリース予定
「私自身、大人になってから独学でピアノに取り組んだ経験がありますが、大人が趣味でピアノを始める場合、自分にとって魅力的でない曲を、練習のために我慢して弾くのではなく、好きな曲を楽しんで演奏したいものです。スマホやタブレットでリスニングすることが一般的となっている今、それらの曲を使ってピアノを弾けるようになることが、いちばん自然で魅力的だろうと思いました」(柳川さん)
そして、柳川さんたち開発陣は、弾きたい曲の伴奏譜を瞬時に作成するという革新的な機能を生み出します。通常、ピアノで曲を弾くためには楽譜を用意しますが、弾きたい曲があってもちょうどよい楽譜が見つからないというジレンマを解消しようと試みました。
「CSPシリーズ」に搭載されたのは、スマホやタブレットの音源から曲のコード進行を解析し、伴奏譜を自動作成する「オーディオ トゥー スコア機能」。
「楽譜を準備しないと弾けないという状況が、ピアノのハードルを上げるひとつの要因になっていますから、楽譜がその場で作れるとなれば、ピアノに対するハードルが大きく下がります」と、国内マーケティングを担当する香川夕介さん。
「オーディオ トゥー スコア機能」で伴奏譜を作成するのに、特別な操作は必要ありません。「スマートピアニスト」を起動すると、スマホやタブレットに保存している曲リストが表示されるので、その中から楽譜を作りたい曲をタップして選ぶだけでOK。
「約3秒という速さで楽譜を作成するので、奏者を待たせることもありません」と、国内・海外マーケティングを担当する伊藤章悟さん。
また、伴奏譜は1パターンではなく、8ビート、16ビート、アルペジオ、スイングジャズなど、40種類の伴奏譜を同時に作成。奏者のレベルや好みに応じて、ひとつの楽曲をさまざまな曲調で弾くことができ、徐々に難しいアレンジに挑戦していけるので、同じ曲を何度も弾いて飽きてしまうこともありません。
「アレンジが複雑だと弾くのが大変ですが、反対に単純すぎても弾いていて面白くありません。さまざまなアレンジパターンを試作し、初心者でも弾きやすく、かつ音楽性の高い40パターンに絞りました」(柳川さん)
さらに、スマホやタブレットに保存されている曲以外に、楽器本体にあらかじめ内蔵されている403曲(ポピュラー50曲、クラシック50曲、バイエルやハノンなどの教則本からの303曲)も、楽譜を表示して演奏することができます。
「シャープやフラットの数が多く、難しいと感じるときは、ワンタッチで移調することもできます。『この曲は難しいから弾けない』と諦めるのではなく、楽譜のレベルを自分のレベルに合わせて演奏にチャレンジすることができます」(伊藤さん)
「CSPシリーズ」に搭載されているもうひとつの機能が、上から下に流れるように光るランプが、次に押さえる鍵盤の位置とタイミングを教えてくれるガイド機能「ストリームライツ」。白鍵は赤のランプ、黒鍵は青のランプが、次に弾く鍵盤の位置とタイミングを2拍前から提示し、楽譜を読むのに不慣れな初心者が、正しい鍵盤の位置を探す苦労を解消します。
「ランプの流れる速度や、白鍵と黒鍵のランプの色分けなど、できるだけ弾きやすくなるように、さまざまな調整や工夫を行いました。ランプを見ながら鍵盤を押すタイミングを計るには慣れが必要ですが、動くランプを夢中になって追っているうちに、弾くことに慣れていくことができます。なお、ランプのスピードは調整することができます」(柳川さん)
ちなみに、音源からコード進行を解析する技術や、ランプで鍵盤の位置をガイドする機能は、単体では既に存在しますが、これらをひとつの楽器に集約し、連動させることで奏者の独習をサポートするという一連の機能は世界初だそう。
「まず弾きたい曲があり、その曲を初心者でも弾けるようにするためにはどうしたらいいだろう……という発想から開発がスタートしているところは、他の楽器にはない特徴だと思います」(柳川さん)
「CSPシリーズ」には、「クラビノーバ」が追求してきたアコースティックピアノの弾き心地や音色がそのまま継承されており、習熟度の変化に対応できる多彩な機能が搭載されているため、長きにわたって楽しむことができます。
「スピーカーからピアノの音とBGMがバランス良く鳴るように音響が設計されているため、弾いていて気持ちがいいのもポイントです。ご自身の趣味としてはもちろん、お子さんのレッスンなど、家族みんながピアノに親しむきっかけにしていただきたいです」(香川さん)
今からピアノを始めても弾けるようにならない、長い間楽器から離れているから自信がないという人は、一度、店頭で「CSPシリーズ」を体験してみてはいかがでしょうか。これまでの電子ピアノにはなかった、気持ちの高揚感が得られるはずです。
鍵盤楽器未経験の方や、長らくピアノから離れていた方でも、好きな曲に合わせてピアノ演奏することを簡単に楽しんでいただくことができる電子ピアノ。