今月の音遊人
今月の音遊人:反田恭平さん「半音進行が使われている曲にハマります」
16685views
2018年9月から、チェッカーズでデビューして35周年、ソロデビューして25周年のアニバーサリーイヤーに突入した藤井フミヤ。ファン投票による上位100曲入りソロベストアルバムの発表や、ロックバンドを従えた全国ツアーを開催し、ファンを喜ばせた。
アニバーサリーイヤー後半となる2019年は、7月6日(土)から全国ツアー第2弾がスタート。今回のツアーのために結成した、藤井フミヤとバンド&弦カルテットによる10名の「十音楽団(toon gakudan)」で全国をまわるという。
「昨年のツアーは、お客さんと一緒に盛り上がろうというコンセプトでしたが、今年のツアーはお客さんに着席してもらい、歌を聴かせるコンサートにしたいです。会場には音響のいいコンサートホールを選んで、編成もアコースティック楽器メインで組んでいるので、歌はもちろん、楽器の演奏にも浸ってもらいたいですね」
セットリストは、膨大なレパートリーの中から、今回のアコースティックサウンドに合う楽曲が厳選される予定だ。
「ただし僕のコンサートで外せない曲というのがあって、『TRUE LOVE』や『Another Orion』を歌わないとお客さんにがっかりされちゃうから、そこはしっかり押さえます(笑)。アニバーサリーイヤーなので、チェッカーズの曲も歌うし、この夏に発売するニューアルバムの曲も披露しようと思っているし、とにかく出し惜しみせず、今の藤井フミヤを全て見せますよ!」
エンターテインメント性の高いコンサートを追求してきた彼は、さまざまな仕掛けも考えているそうだ。
「1章、2章……と、演劇のように章立てしつつ、音と音楽で全てのストーリーがつながっていくような構成を考えています。現代アートのような、聴き手にいろいろ想像してもらえる世界観を表現できたらいいですね。照明も演劇用のものを使ったりしています。事前に全てを決め込むアドリブのないコンサートは初めての試みで、あまり見たことのない新感覚のステージになると思います」
ギター1本での弾き語りやバンドライブだけでなく、近年はフルオーケストラと共演するなど、常に新しいことに挑戦し続けている。全国ツアーに関しては、デビューして35年間、ほぼ毎年、休むことなく開催しているというから驚きだ。
「ツアーをやらなかった年が1年だけありますが、そのときはツアー以上にコンサートをやったので、多分ワーカホリックなんでしょうね。でも毎日ジムに通うストイックさはないし、ボディも、喉も、メンタルも、特別なケアは何もしてないです。音楽についても、自分で曲を作って歌わないと気がすまないタイプではなく、むしろ誰かが作ってくれた曲を歌うほうが楽しいと思えたりする。なので、僕はミュージシャンではなくボーカリストであって、歌うことで人を楽しませたいんだと思います」
ボーカリストであり、エンターテイナーである藤井フミヤが、今年の夏、どんなステージを繰り広げるか注目だ。
『35周年記念公演 藤井フミヤ“十音楽団”』
ギター、ベース、ピアノ、パーカッション、サクソフォンに弦のカルテットを加え、藤井フミヤを含めた10人の演奏家による全国ツアー。2019年7月から16都市26公演を開催。
料金:8,000円(税込)※一部立見あり
詳細はオフィシャルサイトでご確認ください。