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今月の音遊人:曽根麻央さん 「音楽は、目に見えないからこそ、立体的なのだと思います」
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ボサノヴァの魅力を味わいつくしたワークショップ「伊藤ゴローBOSSA NOVA ギターワークショップ in GINZA Vol.2」
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2014.10.22
去る10月11日(土)にヤマハ銀座コンサートサロン(ヤマハ銀座ビル6F)で行われた「伊藤ゴローBOSSA NOVA ギターワークショップ in GINZA Vol.2」に、お邪魔した。
伊藤ゴローはボサノヴァのみならず、クラシカルなソロ作や、原田知世などのプロデュースでも活躍するギタリスト。昨年、『ゲッツ/ジルベルト』の誕生50年を記念したトリビュートアルバムを制作し、話題を集めたことも記憶に新しい。
1回目のワークショップは、初・中級コースを今年の4月に行い、今回はその2回目として開催。さらに追加された上級コースを見学させてもらった。
課題曲は『Desafinado(ジサフィナード)』。伊藤自身が用意した楽譜をもとに、演奏をしながらそのポイントを解説したり、参加者の質問に答えたりしながら、あっという間に1時間が過ぎていった。「上級」と名が付くだけあって、参加者は皆ツワモノという感じ。第一線で活躍するアーティストから演奏のコツをできる限り吸収しようと、皆真剣だ。
楽譜では、テンションノートを駆使してメロディーを作ったり、また分数コードで曲の進行を滑らかにしたり。こう言うだけだと簡単そうに聞こえるかもしれないが、実際に楽譜どおりに演奏するとなると話は別。運指も難しく、ともするとリズムが崩れてしまう。
「とにかくリズムが大事。コードのルート音は少し大きいくらいでもいいからはっきりと弾く。そしてミュートをかける時でも、ただミュートするのではなく、インテンポで。そうしてリズム感をはっきり出せると、特に難しいことをやらなくても上手く聴こえるものですよ」と、伊藤からのアドバイス。「上級者だと、すでに自分のスタイルが出来上がっている人も多いから、その個性が逆にテクニック的な足かせにならないように気をつけることも重要ですね」。
ワークショップが終わるころには参加者の緊張もほぐれ、ほころんだ笑顔が見られた。
「次回はぜひ、参加者ひとり一人が演奏を披露する発表会的なものや、演奏だけでなくいろんな話ができる交流会みたいなこともしたいですね」。
その際にはまたお邪魔して、ボサノヴァの魅力を存分に味わいたい。
『ランデヴー・イン・トーキョー』
伊藤ゴロー+ジャキス・モレレンバウム
発売元:ユニバーサル ミュージック
価格:3,000円(税抜)
発売日:2014年11月19日発売予定
詳しくは伊藤ゴローオフィシャルサイトをご覧ください。
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文/ 日暮尚実
photo/ Ayumi Kakamu
tagged: ギター, ボサノヴァ, 伊藤ゴロー, ワークショップ
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