今月の音遊人
今月の音遊人:城田優さん「音や音楽は生活の一部。悲しいときにはマイナーコードの音楽が、楽しいときにはハッピーなビートが頭のなかに流れる」
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家にある物ですぐに作れて、すぐに楽しい!親子で遊べる手づくり楽器の本/『親子で!おうちで!さくっとできる!超★簡単 楽器づくり』
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2020.6.9
tagged: ブックレビュー, 親子で! おうちで! さくっとできる!超★簡単 楽器づくり, 井上 明美
カップ麺の容器がボンゴに、ペットボトルがマラカスに、紙コップがラッパに、あっという間に大変身。千代紙やマスキングテープ、シールなどで飾れば、世界でひとつだけの楽器になる。親子で作って、一緒に遊べる手づくり楽器のアイデアが詰まった『親子で!おうちで!さくっとできる!超★簡単 楽器づくり』は、ページをめくった瞬間から、大人も子どももワクワクがあふれ出す本だ。本書は、親子が家で過ごす時間を豊かにする「脳と心を育む、親子のふれあい音楽あそびシリーズ」の第四弾。家で過ごす時間にスポットが当たる今、注目されるシリーズだ。
本書で紹介されている楽器は、タイトルどおり超簡単。どこの家にもある廃材が材料のため、すぐにチャレンジできるのも魅力だ。「元の形とはまったく違う楽器が完成したときの意外性や達成感は、子どもの自信にもなりますし、音楽への興味にもつながると思います」と語るのは、著者の井上明美。「しまじろう」でおなじみの『こどもちゃれんじ』の創刊時から制作にかかわるなかで、子どもたちが音によく反応することがわかり、多くの音声教材などを生み出した。その豊富な経験から、楽器を見ると「どうしたらこれを作れるだろう」と常にアンテナを張るように。本書は、そのオリジナルのアイデアの集大成でもある。
たとえば「卵パックマラカス」。ビニールテープを巻いた割り箸を持ち手として、卵パックのなかにビーズを入れて縁を留め、パック全体をシールで飾ればできあがり。シャカシャカと振ればマラカスに、ゆっくり傾けるようにすれば波の音になる。中が透けて見えるのもポイント。井上は、見た目の楽しさにもこだわり、子どもたちの自由な発想や創造性を育むよう導いていく。
「たたく楽器」「ふる楽器」「吹く楽器」「はじく・こする楽器」「声まね・音まね楽器」に分類された44種類の楽器は、音の面白さと遊び方の独創性、そして意外性に満ちている。
「音は脳を刺激することが知られています。できあがった楽器で合奏したり、親子で歌ったりして遊んだ楽しい記憶は、心と脳の発達によい影響を与え、子どもの心の栄養になり、安定にもつながります。それはまた、音や楽器に興味を持つきっかけにもなるでしょう」
「リンリンタンバリン」「空き缶フクロウ」「ワンワンワンちゃん」などなど……。さあ、あなたは何から作ってみるだろう?
『親子で!おうちで!さくっとできる!超★簡単 楽器づくり』
著者:井上明美
発売元:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
価格:1,500円(税抜)
詳細と購入はこちら
『脳と心を育む、親子のふれあい音楽あそび』シリーズ特設ページ
特設ページはこちら
井上明美(いのうえ・あけみ)
有限会社アディインターナショナル代表取締役。国立音楽大学教育音楽学科幼児教育専攻卒業。(株)ベネッセコーポレーションで『こどもちゃれんじ』を企画・制作し、音楽コーナーを確立。乳幼児や子ども、保育士向けの教材や実用書などの制作、執筆の傍ら、歌や音楽、リズムを用いた独自のリトミックや音楽あそびを数多く考案。『親子で!おうちで!さくっとできる!超★簡単 リズムあそび』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)、『子どもがときめく 人気曲&どうようでリトミック』(自由現代社)ほか著書多数。
▶アディインターナショナル
文/ 芹澤一美
photo/ 柏弘一郎
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