今月の音遊人
今月の音遊人:松居慶子さん「音楽は生きとし生けるものにとって栄養のようなもの」
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2015 年6月、サブウーファーの最上位モデル「NS-SW1000」が発売。1990年に登場した超ド級のサブウーファーYST-SW1000を覚えているようなベテランのオーディオ好きの人なら、「あの怪物のようなモデルが復活!」と、ちょっと興奮してしまうのではないでしょうか。
低音再生のための方式は、長年の実績を持つA-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)方式の集大成であるA-YSTⅡ方式を採用。空気が出入りするポートの形状を工夫したツイステッドフレアポートの採用など、最新の技術が投入されています。
さらに力が入っているのが、駆動するアンプです。単体で約10kgもある大型のEIコア電源トランスを採用し、なんと1000Wの大出力を実現したデジタルパワーアンプを搭載。
新開発のウーファーユニットも30cmの大口径で、紙とケブラー繊維を配合した最適なバランスを求めた素材を使用。ボディは強度の高い総三方留め構造で剛性を高めており、脚部には鉄製のインシュレーターを備えるなど、徹底的にこだわった作りとなっています。
今回は、いち早く実力を体験してきたので、その印象を紹介しましょう。
まずは、イギリスのB&Wの高級スピーカー802Dに、NS-SW1000を左右両方に組み合わせた構成で、再生した音楽を聴いてみました。802Dを単独で聴いても十分に豊かな低音が得られるのですが、NS-SW1000を加えると、音の鳴り方が大きく変わります。クラシックではスケール感がひとまわり大きくなり、ジャズではベースの太い弦を弾く感触がとても生々しくなります。そして、意外なことに低音だけでなく、金管楽器の音やボーカルがより力強く感じるなど、音楽全体が生き生きと感じられるのです。実際に体験してみると、サブウーファーの有無によって音楽の情感や力強さが大きく変わることに驚かれるはずです。
そして、映画は最新のドルビーアトモスで体験してみました。アクション映画での銃撃音や爆発音の迫力は圧巻ですが、空気がうねるような身体に響く音を感じたことも印象的でした。
NS-SW1000の実力は、ハイエンドの高級スピーカーと組み合わせてもしっかりとその良さが感じられる優秀なものでした。高級モデルのためなかなか手の出しづらい製品ではありますが、ヤマハにはサブウーファーも幅広くラインナップされているので、興味のある人は予算や使い方に合ったモデルを選んで、ぜひとも低音の威力を体験してみてほしいと思います。
文/ 鳥居一豊
tagged: NS-SW1000, オーディオ, サブウーファー
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