今月の音遊人
今月の音遊人:東儀秀樹さん 「“音で遊ぶ人”といえば僕のことでしょう。どのような楽器の演奏でも、楽しむことだけは忘れません」
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多くの人が子どものころに演奏した経験を持つピアニカ。「大人のピアニカ」(P-37E2)は、そんなノスタルジックな雰囲気に加え、文字どおり大人向けの魅力も備えた楽器です。その特徴を紹介します。
A.ピアニカというと、小学校の音楽の授業で演奏したときの懐かしい記憶を持っている人が多いと思います。そのピアニカと「大人のピアニカ」では、まず鍵盤の数が違います。子ども用は多くても32鍵なのに対し、「大人のピアニカ」は37鍵。3オクターブをフルに使うことができ、演奏の幅が広がります。次にボディカラーですが、子ども用はブルーとピンクが定番でしたが、「大人のピアニカ」はシックな黒と茶色、華やかな赤といった3色の中から選べます。さらに、シンプルで落ち着いたデザインや、両手を使い、立ったままでのアクティブな演奏時に、吹き口が口から飛び出しにくい形状になっていることなども特徴です。
A.子ども用ピアニカは、学校のクラスで合奏することを想定し、みんなで同時に吹いても澄んだきれいな音色になるように設計されています。対して「大人のピアニカ」は、まろやかで温かみのある音色が特徴で、低音から高音までのバランスもよく、特に高音部はやわらかく響きます(黒と茶色のモデル)。赤のモデルは、こうした特徴に加えて高音に華やかさを持たせ、よりアクティブな音色が出るように設計されています。室内で落ち着いて演奏したい人は黒や茶色、屋外でも演奏を楽しみたい人は赤を選ぶとよいでしょう。
もちろんライブでも使えます。2024 年1月のモデルチェンジで、ピアニカ本体にストラップピンが追加されたことにより、付属のショルダーストラップを使用して、ピアニカを肩に掛けて演奏できるようになりました。また、立奏時にちょうどよい長さで演奏できるショートパイプや、上級者向けのネックストラップも別売りで用意しています。このようなパーツが増えることで、演奏スタイルのバリエーションもグッと広がります。
自分に合ったスタイルを見つけて、ホームパーティやカフェでのライブ、セッションなど、「大人のピアニカ」で親しい仲間と一緒に音楽を楽しんでいただきたいと思います。演奏曲のレパートリーを増やしたい人には、専用の楽譜集の活用もおすすめします。
A.肩掛けや手持ちなど3 通りの使い方ができる、黒のスタイリッシュな専用ソフトケースがあるので、キャンプ場などへも気軽に持ち運び、演奏することができます。自然に包まれた環境の中で、ポータブルのスピーカーなどで好きな曲を流しながら、それに合わせて「大人のピアニカ」を演奏するのも気持ちよいと思います。
※楽器演奏はキャンプ場のルールに従い、周囲へのご配慮をお願いいたします。
A.汚れた場合は柔らかい布で拭いてください。シンナーやベンジンを使って拭いたり、本体を水洗いしたりするのはやめてください。本体内部にたまった水滴は、水抜きボタンを使って取ることができます。パイプは水洗いができ、洗ったあとに日の当たらないところで干すと長く使えます。また、楽器を使い続けることで音程が気になってくる場合もありますので、そのときはヤマハの楽器特約店で調整してもらうとよいでしょう。
協力:ヤマハミュージックジャパン
安藤真生さん
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文/ 山﨑隆一
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tagged: 管楽器, 楽器のあれこれQ&A, 大人のピアニカ
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