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結成45周年のCASIOPEAの第4期が幕開け!ドラムは25年振りに正規メンバーが加入/CASIOPEA-P4インタビュー
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2022.10.19
tagged: インタビュー, アルバム, CASIOPEA, CASIOPEA-P4, NEW TOPICS
燦然と輝くフュージョンの巨星CASIOPEAが2022年に結成45周年を迎え、第4期となるCASIOPEA-P4として始動。四半世紀ぶりに正規メンバーを迎えたことも大きな話題を呼んでいる。
2022年10月12日にリリースされたニューアルバム『NEW TOPICS』が、その第4章の鮮烈な幕開けを告げる!
1977年の結成から1989年までの第1期、1990年から2006年までの第2期、そしてCASIOPEA 3rdに名称変更した2012年 からの第3期。メンバーチェンジを経ながらも長年バンド活動を続けてきた。
そんなCASIOPEAをスペシャル・サポート・ドラムとして支えてきた神保彰が2022年5月に卒業。その後任として白羽の矢が立ったのが、新進気鋭のドラマー今井義頼だ。正規メンバーの加入は、実に25年ぶりとなる。
もともと今井は、メンバーの野呂一生(ギター)と鳴瀬喜博(ベース)が指導にあたる東京音楽大学の学生だった。その成長過程をつぶさに見てきており、卒業後は何度も一緒にプレイしてきたという。
「僕のドラマー人生は、ひたすら神保さんを目指してきたと言っても過言ではありません。CASIOPEA-P4のメンバーになれるなんて、あり得ない!と信じられない気持ちでした」
今井がそう語ると、すかさず野呂が「だって嘘だもん」と突っ込み、笑いを誘った。「最初からずっといたように、すっとそのまま来たよね?」と鳴瀬。
CASIOPEA-P4の雰囲気が、そのまま伝わってくるやり取りだ。実は、34歳の今井と最年長の鳴瀬とは30歳以上の歳の差がある。世代を超えた新生CASIOPEAに、変化はあったのだろうか。
「ある部分では、今井君に引っ張ってもらった感じがありますね。最初にレコーディングした1曲目の『TODAY FOR TOMORROW』を聴いたとき、何だか違うバンドになった気がしました。その雰囲気を大事にしてアルバムを1枚つくれたらと思い、今回それができたと感じています」(野呂)
大髙清美(キーボード)も同感だという。
「楽器の質感やエネルギーが全然違うと思いました。本当に違うバンドみたいだ、と」
鳴瀬は、彼らしい表現でこう話す。
「リズム隊の相方が若くて生きがいいから、これから俺はそれに乗っかっていこうかな。これから楽しみだね」
そして、新メンバーの今井はCASIOPEA-P4として目指すことについて語ってくれた。
「みなさん懐が深く、はじめから受け入れてくださったことが印象的でした。うまく言えないのですが、“一緒に”という言葉がずっと頭のなかにあって。このメンバーでなければできない音を出せていけたら、とても幸せだと思います」
今回のCASIOPEA-P4の結成で、第1期の野呂、2期から参加した鳴瀬、3期からの大髙、そして4期の今井と、CASIOPEAの各時代を代表する4人が揃った。
CASIOPEA-P4としての初のアルバム『NEW TOPICS』には、書下ろし新曲の全10曲が収録されている。そのうち7曲は野呂による作曲だ。
「メンバーが正式に決定するまでは、自分のなかでパシッとした形が見えなくて混沌としていたのですが、今井君に決まってから、1か月ぐらいで全曲一気に書き下ろせました。自分の頭のなかで鳴っているものより、実際にみんなでプレイしたときの方が面白くなってほしいと思いながら曲をつくっているのですが、それは実現できたと思います」(野呂)
すべてが推し曲だというが、強いて挙げてもらったのが『TODAY FOR TOMORROW』。
「今回、自分でつくったなかで、メロディーが一番はっきりしている曲です。みなさんにご紹介という意味で、短いけれどドラムソロも入れました」(野呂)
一方、鳴瀬が作曲した『NoOne. . .EveryOne. . .』は、強いエネルギーを放つ。
「作曲したのは2022年3月。世界の情勢に憤りを感じてつくった曲なんだよね。そういう熱さがある曲です。タイトルには直接的な意味はあるけれど、“. . .”に入る言葉は敢えて抜いてわからないようにしました」
曲名通り、陽気でテンションが上がる『Vivaciously』は、大髙が作曲した。
「野呂さんから“ゴキゲンな一曲を”というメールをいただいて、ゴキゲンといったらブギかな、と。いろいろ考えていたら、鳴瀬さんが楽しそうに弾いている姿が頭によぎったので、ベースをフィーチャーした部分もつくりたいと思いました。テンポも速めにして、元気さを出しています」
今井の『DAILY BREAD』は、いい意味で予想を裏切るような優しい曲に仕上がっている。
「野呂さんは楽器を使わず、頭のなかで音を鳴らしてそれを譜面にしていきます。その曲の書き方をうかがったときには衝撃を受けました。僕もその手法でやってみたところ、気が付いたらドラマーらしくない優しい曲になっていました。コロナでミュージシャンもダメージを受けましたが、それでも日々食事ができることに感謝する曲にしたいという思いを込めてこのタイトルにしました。あとは鳴瀬さんが、パンが大好きなので(笑)」
第4幕のキックオフを鮮やかに彩るアルバムには、まさにCASIOPEA-P4が生み出したニュー・トピックスが詰まっている。
「P-4の「P」にはPhase(場面、側面、局面)、Page(頁)、Present(現在)、Premium(プレミアム)などいろいろな意味が込められています」(野呂)
無限の可能性を感じさせる「P」。今後の活動に期待は高まるばかりだ。
「2022年10月21日(金)、22日(土)にはブルーノート東京でCASIOPEA-P4として初のライブを行います。ニューアルバムの曲、そしてみなさんが聴きたいであろう昔からの曲、新旧を織り交ぜたライブになると思います。2日間で全4ステージありますが、アンコールはすべて違う曲を用意しています」(野呂)
2022年12月には東京・名古屋・大阪のツアーも予定されているというから、こちらも乞うご期待!
発売元:ハッツアンリミテッド
発売日:2022年10月12日
価格:3,300円(税込)
詳細はこちら
会場:ブルーノート東京
2022年10月21日(金)1stステージ 18:00開演(17:00開場)/2ndステージ 20:30開演(19:45開場)
2022年10月22日(土)1stステージ 17:00開演(16:00開場)/2ndステージ 20:00開演(19:00開場)
2022年12月11日(日)EX THEATER ROPPONGI(東京都)
2022年12月23日(金)BIGCAT(大阪府)
2022年12月25日(日)THE BOTTOM LINE NAOGYA(愛知県)
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オフィシャルサイトはこちら
文/ 福田素子
photo/ 阿部雄介
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