
今月の音遊人
今月の音遊人:菅野祐悟さん「音楽は、自分が美しいと思うものを作り上げるために必要なもの」
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総勢120名超の仲間が演奏する時間を分かち合う。Pococha × ヤマハ with imase「みんなの演奏会」開催
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2025.3.25
tagged: imase, みんなの演奏会, Pococha, Friends!!!, SYNCROOM, Make Waves
2025年2月13日(木)、「一緒に奏でれば、音楽はもっと楽しい。」を合言葉にした「みんなの演奏会」が開催された。これは、音楽を愛し、自ら一歩踏み出そうとする人々の勇気や情熱を後押しする想いを込めた「Make Waves」をブランドプロミスに掲げるヤマハと、「音楽ライバー」と呼ばれる配信が人気ジャンルの一つで、音楽を楽しむすべての人たちにとってフレンドリーな居場所のひとつになっているライブコミュニケーションアプリ「Pococha」(ポコチャ、運営:株式会社ディー・エヌ・エー)とのコラボレーションにより実現したイベントである。さらに、本企画に賛同した新世代アーティストimaseが“friendly”をキーワードに書き下ろした曲「FRIENDS!!!」を提供することも話題となった。imase本人も参加し、大楽団を率いて盛り上げた演奏会イベントの様子をレポートする。
開催当日、「みんなの演奏会」の会場となったTIPSTAR DOME CHIBAには、7歳から64歳まで、総勢120名を超える参加者が全国各地より集結。その期待の大きさがうかがえた。喜びと高揚感、そして少しの緊張を抱えた参加者は、演奏会が行われるアリーナ内に楽器パートごとにセッティングされた位置につく。ピアノやキーボード、エレキギター、エレキベース、ドラムにトランペット、サクソフォン、バイオリン、チェロなど全12種類の楽器が勢ぞろいする光景は圧巻のひと言である。
この日は「みんなの演奏会」スペシャルムービーの撮影を兼ねていることもあって、入念なリハーサルが続く。演奏したのは「演奏してくださる皆さんと一緒に、自分らしく熱をもって奏でる素敵な空間にしたい」というimaseの思いを詰め込んで誕生したPococha × ヤマハ「みんなの演奏会」スペシャルソング『FRIENDS!!!』。軽快に跳ねるリズムが気持ちよく、さまざまな楽器のコンビネーションに心が浮き立つようなポップソングだが、演奏歴の短い参加者にとっては少々ハードルが高く感じるフレーズもあったようだ。この点についてはヤマハの技術がサポートに一役買っている。
「これまでの研究成果である楽譜難易度アレンジの技術により、初心者から上級者まで、それぞれの演奏レベルに合わせた難易度の楽譜を提供しました。最年少の参加者はピアノ担当の7歳の方で、人前で演奏するのは今回が初めてでした。最初は不安もあったようですが、徐々に笑顔が増え、楽しみながら演奏していただけたようでほっとしました」(ヤマハ株式会社 コーポレート・マーケティング部 加藤剛士さん)
演奏会の本番前には、遠隔地にいる相手とオンラインでリモート合奏ができるサービス「SYNCROOM(シンクルーム)」を活用した事前練習を実施した。実際にオンラインでの練習を体験した参加者からは「遅延もなく、各メンバーの聴こえ方が調整できたので、すぐそばで一緒に奏でているような感覚になった」「自宅にいながら事前にほかの演奏者の方々と練習することができ、当日の雰囲気を前もって体験できてよかった」といった声が寄せられている。
「今回のテーマのひとつが『ミュージック・ダイバーシティ』で、特別な人だけでなく、あらゆる方が楽器を手に取り、練習し、音楽を楽しめるように――という思いがあります。『音を楽しむ』と書いて『音楽』のとおり、音楽好きな方々が集まってその楽しさをみんなで共有する。それが実現できたイベントになったと思います」(株式会社ディー・エヌ・エー ライブコミュニティ事業本部 Pococha事業部 CMO 村口賢一郎さん)
会場内では、各自の立ち位置やカメラワークなどを確認しながらリハーサルが順調に進んでいく。アリーナを埋める参加者の間を歌いながら軽やかに渡り歩くimaseは、それぞれの楽器の音色を丁寧につなぎ合わせているかのようだ。ほぼ初対面という参加者たちもリハーサルを重ねるごとに息が合い、大楽団としてひとつにまとまっていくのが感じられる。
そして迎えた本番。全員が最大限の集中力と熱量をぶつけ合うパフォーマンスを見せ、演奏は終了した。「カット!」の声が響いたあとは、あふれんばかりの大歓声と拍手の嵐に。握手をしながらお互いの熱演を称え、ハイタッチを繰り返す参加者たちには満足感ではじける笑顔が浮かんでいた。
「最初のリハーサル時点で、すでにみんなが出す音のパワーがすごかったんです。普段はソロ演奏が多くアンサンブルの機会も少ないので緊張しましたが、今後二度はないかもしれない貴重な一日になりました。今日集まったみんなで作り上げた音楽だと実感しています」(Pocochaライバー・ピアノ担当 はなみーるさん)
「とにかく、めちゃくちゃ楽しかったです。特に本番ですべてを出し切ったあとの一体感には言葉にならないほどの幸せを感じました。音楽歴や楽器の経験値は違っても全員でひとつの曲を楽しめて、『俺たち最高だよね!』って。これこそが音楽なんですね。得がたい経験になりましたし、今日という日をきっと忘れません」(Pocochaライバー・ドラム担当 Masatoさん)
「100人がみんなで盛り上がれる曲」を想定して『FRIENDS!!!』を制作したimase自身、こうした大編成での演奏は初めてだったそうだが、終演後の充実感は想像以上に大きかったようだ。
「ライブは一度きり、その時、そのメンバーでしか表現できないものです。今日の『みんなの演奏会』でもそういったライブならではの醍醐味が味わえましたし、演奏を通じて皆さんとの距離も近づいて、仲間になれたように思います。それにやはり、大人数だからこその楽しさがありました。いろいろな音や声に満ちて楽曲がより華やかになりましたし、そんな『FRIENDS!!!』をみんなで演奏できたことがとてもうれしかったです。今日参加された皆さんは年齢や住んでいる場所、関心なども違いますよね。この『みんなの演奏会』がなかったら、僕も含めて一生出会うことがなかったかもしれない。だけど『音楽が好き』だったから集まれて、一緒に演奏できました。それを思うと、僕にとっても心が震えるような経験になりました」(imaseさん)
この日収録された「みんなの演奏会」スペシャルムービーは、2025年3月6日(木)に公開された。imaseと総勢120名を超すメンバーが生み出したスペシャルな一曲を、ぜひあなたの耳と目で楽しんでほしい。
文/ 高内優
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