木製楽器に起こりやすいトラブルは?保管やお手入れで気を付けること

  • ALL
  • ニュース
  • レビュー
  • レッスン
  • プレイ
  • 楽器・オーディオ
  • アーティスト
  • 会員限定企画
知って得する!木製楽器の お手入れ方法
楽器のあれこれQ&A
木製楽器に起こりやすいトラブルは?保管やお手入れで気を付けること

どんな楽器でも、普段からこまめなお手入れが必要ですが、なかでもデリケートな木製楽器は、保管環境や扱い方で、状態の良し悪しが大きく左右されます。今回は、木製楽器に起こりやすいトラブルや、適切なお手入れ方法をご紹介します。

Q.木製楽器に起こりやすいトラブルは?

A.オーボエ、クラリネットの場合:
タンポの素材には、フェルトや動物の皮が使われているため、長期間保管しておくと、乾燥して表面の皮が硬くなります。その結果キイを押さえた時にタンポと音孔に隙間が生じ、息漏れの原因となります。手の脂や汗を拭きとらないまま放置すると、変色する恐れがあるほか、メッキ剥がれによって錆が生じ、連絡キイの動作不良の原因となります。

バイオリンの場合:
手の脂や汗、松脂が付いた状態で放置すると、指板、顎当てなどにはカビが、また弓のネジ、顎当ての金属部分、アジャスター、弦などには錆が発生しやすくなります。特に、松脂がこびりつくと、乾拭きをしても落ちないことが多く、音の響きにも影響するので、注意しましょう。

ギターの場合:
直射日光の当たる場所や、湿度・温度の変化が激しい場所に放置しておくと、ネックの反りをはじめ、ボディの変形やひび割れが生じる原因になります。また、バインディング(ボディ、ネック、ヘッドストックなどの角に沿って取り付けられている淵飾り)が剥がれることもあります。

Q.木製楽器のお手入れや保管で気を付けることは?

A.オーボエ、クラリネットの場合:
クリーニングスワブで、管体内の水分を拭き取りましょう(演奏の合間にもこまめに)。タンポが湿っている場合は、タンポとトーンホールの隙間にクリーニングペーパーを挟んで、水分を完全に取り除きましょう。タンポがべたついている場合はパウダーペーパーを使いますが、タンポ表面やトーンホールにパウダーが付着するので、使用は最小限にとどめたほうがよいでしょう。ケースにしまう際は、クロス類を楽器の上に置かないようにしましょう。キイに負担がかかると、トラブルの原因になります。

バイオリンの場合:
長期間保管する場合を除き、弦はゆるめずケースにしまいましょう。頻繁に弦をゆるめると、弦のテンションが下がった時に、駒や魂柱が倒れやすくなります。逆に、弓毛はゆるめてからしまいましょう。弓のスティックは真っすぐな木材を熱で曲げて反らせているので、弓毛を張ったままの状態だと、徐々に反りが戻って弾力がなくなり、演奏しにくくなってしまいます。楽器に付いた汗や松脂を、クリーナーと拭き取り用のクロスで丁寧にお掃除することもお忘れなく。

ギターの場合:
長期間保管する場合は、糸巻きのつまみを1~2回転ゆるめておきましょう。弦を張ったままにしておくと起こりやすい、「ネックの反り」や「表板の膨らみ」などの影響が軽減されます。

木製楽器は、湿度や温度の変化にとても敏感です。物がぶつかるなどの衝撃で割れてしまうこともあります。楽器を保護するためにも、必ずケースにしまって保管しましょう。

回答:ヤマハ お客様コミュニケーションセンター 管弦打楽器ご相談窓口、ギター・ドラムご相談窓口

今回の記事の一部は、『はじめての管楽器メンテナンスブック(木管楽器編)』『はじめての弦楽器メンテナンスブック』(ヤマハミュージックメディア発行)の内容を参考にしています

体調が悪いと私たちも十分な力を発揮できないように、楽器も不具合があると良い音を出せません。普段から演奏者が楽器をお手入れすることも大切ですが、定期的に専門の技術者にメンテナンスを依頼して、常によい状態に保つことが楽しい演奏活動につながるでしょう。
ヤマハサポート・お問い合わせサイトもご参照ください。

 

ヤマハ 音遊人(みゅーじん)Facebook
Web音遊人の更新情報などをお知らせします。ぜひ「いいね!」をお願いします!
ヤマハ 音遊人(みゅーじん)Facebook

文/ 音遊人編集部