木管アンサンブルを味わう七月の夜 カスタム・ウィンズ木管五重奏団

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スタム・ウィンズ木管五重奏団
木管アンサンブルを味わう七月の夜 カスタム・ウィンズ木管五重奏団

フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、そしてホルン。
オーケストラでも、曲の中で重要なパートを担うことが多いこれらの楽器によって構成されるアンサンブルが、木管五重奏だ。
えっ? ホルンって金管楽器なのでは? と不思議に思う人もいるかもしれない。まさにその通りなのだが、ホルン以外の楽器はみな木管だし、この場合は木管五重奏と呼ぶことにしよう、となって現在に至っているのが実際のところらしい。まだ木管とか金管とか、そういう楽器の区別の仕方が意識されない、古い時代にできた編成でもある。

とにかく、木管五重奏の特徴といえば、その温かい音色。そして、例えば弦楽四重奏のように同じ楽器を操る奏者がいないので、それぞれの楽器の個性が出やすいこと。だからといってまとまりがないというわけでもない。あるときは牧歌的で聴く者を和ませ、あるときは天上的な響きでうっとりとさせ、そしてあるときはリズミカルに楽しませる。アンサンブルとしての絶妙なバランス感覚が最大の魅力だと思う。

さて、そんな木管五重奏の醍醐味を存分に楽しめる機会が、7月23日(水)JTアートホール アフィニスで行われる、カスタム・ウィンズ木管五重奏団の公演である。
岩佐和弘(フルート)、広田智之(オーボエ)、タラス・デムチシン(クラリネット)、鈴木一志(ファゴット)、丸山勉(ホルン)という、それぞれがオーケストラやソロでも活躍する名手たちによるアンサンブルだ。全員がヤマハのカスタムモデルを操ることでも知られる。2012年12月以来久々の、そして、新たに参加したデムチシンのお披露目公演となる。

木管五重奏のスタンダードともいえる小品が揃ったプログラムは、古くからのコアなファンにはもちろん、ビギナーにとっても親しみやすいバランスのとれた内容。ダンツィやファルカッシュといった、この分野での人気曲をはじめ、『カルメンファンタジー』や、ブラームスの『ハイドンの主題による変奏曲』のモチーフとなった『ディヴェルディメント』など、オーケストラ音楽のファンにも馴染みあるメロディが彼らのアンサンブルで楽しめるのも嬉しい。

本公演を皮切りに、今後も意欲的な活動を展開していく予定だというカスタム・ウィンズ木管五重奏団。楽しく、そして深い木管五重奏の魅力を、改めて満喫したい。

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※写真は2012年の公演より。今回の公演はクラリネット奏者がタラス・デムチシンさんとなります。また、ピアノは入りません。ピュアな木管五重奏の響きをお楽しみください。

カスタム・ウィンズ木管五重奏団

日時:2014年7月23日 (水) 19:00開演(18:30開場)
場所:JTアートホール アフィニス(東京都港区虎ノ門2-2-1)
入場料:3,500円(全席自由)
詳しくはこちらをご覧ください

文/ 日暮尚実