今月の音遊人
今月の音遊人:松井秀太郎さん「言葉にできない感情や想いがあっても、音楽が関わることで向き合える」
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おとなの楽器練習記:注目の若手サクソフォン奏者 住谷美帆がバイオリンに挑戦!
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2019.3.4
tagged: バイオリン, サクソフォン, 大人の楽器練習記, ヤマハ大人の音楽レッスン, 体験レッスン, おとなの楽器練習記, 住谷美穂
バイオリンの体験レッスンを受けるため、〈ミュージックアベニュー新宿クラッセ〉に来ました。管楽器奏者は時々ふざけて楽器を交換し合ったりもしますが、弦楽器はちょっとお堅いイメージ。バイオリンは共演する機会が多い楽器ですが、触れるのは今日が初めて。音を鳴らせるか、不安でドキドキ!
教えてくださるのは、ポップな印象の大澤史郎先生。「遊びのつもりで」ということで、まずは自分のイメージで楽器を構えて弾いてみます。わっ、いきなり音が出た~!
テンションが上がったところで、正しい構え方や弓の持ち方・動かし方を教わり、4本の弦をそれぞれ弾いてみます。「右肘の曲げ伸ばし運動がポイント」という先生のアドバイスで、コツがつかめてきたよう。小刻みに動かしていた弓も全体を使って運べるようになり、音もよくなってきました。それにしても、バイオリンの音の大きさにはびっくり。そして、振動が体に響いてくる感覚はサックスにはない心地よさです。
休憩を兼ねて楽器の構造を学んだ後は、左手の指で弦を押さえる練習。私は手が小さくてサックスでも苦労するほどですが、押さえる位置の正確さが求められるバイオリンはさらに大変です。しかも、右手はまったく違う動きをするので、一方に集中するともう一方がおろそかに。でも、指と弓によってまったく違った音程や音質をつくることができるのは、バイオリンの魅力です。
レッスンを受けながら、初めてサックスに出合った中学生のときの気持ちが蘇ってきました。教えてもらって修正し、少しずつ上手になっていくのは本当に楽しい! 悪戦苦闘しながらも4本の弦で音階が完成したところで、最後にベートーヴェンの『交響曲第9番「歓びの歌」』の伴奏部分に挑戦。音源に合わせて、アンサンブルを行いました。ハモっている感じは、やっぱり最高です。
先生は細かく言葉で説明するというより、実際に音を出しながら教えてくださったので、楽しくて1時間のレッスンはあっという間でした。
実は、サックスではバイオリンの曲をよく演奏するんです。今回レッスンを受けたことで視野が広がり、曲のイメージがしやすくなりました。また、バイオリンと共演する際にも演奏しやすくなると思います。バイオリンとサックスは相性がいい楽器。たとえばユニゾンすると一体感が生まれ、何の楽器の音かわからない独特の響きになるんです。今日はあらためてバイオリンの魅力も感じましたし、これからの自分の演奏に生かすことでサックスの魅力も伝えていけたらと思います。
ソプラノサクソフォン奏者。茨城県水戸市出身。5歳からピアノを習い、12歳から吹奏楽でサクソフォンを始める。2018年東京藝術大学首席卒業。同年スロヴェニアで行われた第9回国際サクソフォンコンクールにて女性初の優勝者となる。他コンクールでの受賞多数。これまでに関西フィル、藝大フィルと共演。サクソフォンを須川展也、鶴飼奈民、大石将紀、有村純親の各氏に師事。
『プロムナード』
収録曲:グラズノフ:サクソフォン協奏曲、ショパン:12の練習曲 作品10-4、ムソルグスキー:展覧会の絵 全曲 ほか
発売:キングレコード
価格:3,000円(税抜)
住谷美穂 デビュー・アルバム「プロムナード」発売記念コンサート
日時:2019年4月7日(日)14:00開演(13:30開場)
会場:東京文化会館 小ホール
出演:住谷美帆(サクソフォン)、イリヤ・ラシュコフスキー(ピアノ)
料金:全席指定4,500円、学生3,000円(すべて税込)
(株)ヤマハミュージックリテイリング ミュージックアベニュー新宿クラッセ
住所:東京都新宿区新宿2-19-1 ビッグス新宿ビル11F
TEL:03-3354-5441
都営新宿線、東京メトロ各線 新宿三丁目駅から徒歩3分
営業時間:平日10:00~21:00/土曜日10:00~20:00/日曜日10:00~18:00
※祝日の受付時間は曜日に準じます。
定休日:不定休
TEL:0570-075808(9:30~17:30/土・日・祝日休)
※全国一律市内通話料金でご利用いただけます。
文/ 福田素子
photo/ 宮地たか子
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