今月の音遊人
今月の音遊人:亀井聖矢さん「音楽は感情を具現化したもの。だからこそ嘘をつけません」
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講師がアドバイス!フルート初心者が知っておきたい5つのポイント
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2021.3.12
tagged: フルート, ヤマハ音楽教室, 楽器のあれこれQ&A, ヤマハミュージックレッスン
息を吹き込んで楽器を振動させ音を鳴らすフルートは、人の声色に近く、まるで歌っているかのように演奏できるのが魅力。難しいと思われがちなこの楽器の練習ポイントをご紹介します。
A.フルートの構え方の基本は三点支持法。右手親指、左手人差し指の付け根、唇の3点でフルートを支えるというものです。まずは、これがしっかりできているか見直すところから始めましょう。それぞれの位置を意識したうえで、鏡などを使って3点のバランスを確認しましょう。指全体で握りしめるように持ってしまうと、力が入って指がうまく動かなかったり、また息を吹き込んだときの振動が止まり響きが悪くなったりすることにもつながります。三点支持法は基本ではありますが、習得には時間がかかります。できればレッスンなどで指導してもらうのもよいでしょう。
A.音を出すためのポイントは唇の当て方、唇の形、圧力、そして息のスピードの4つです。まずは当て方から。個人差はありますが、歌口(リッププレート)の3分の1から半分までを塞ぐ位置が適切。位置と同時に角度も重要です。次に唇は、にっこり微笑む感じのリラックスした形で。3つめの圧力については、三点支持のひとつである唇にしっかり圧力をかけましょう。最後に息ですが、フルートはロウソクの火をふーっと吹き消すようなく冷たい息をまっすぐ前にスピードをもって吹くことで音を出します。手のひらを顔の前に置き、真ん中に息が当たっているかどうかを確認するといいですよ。この4つを押さえれば、必ず音は鳴りますから、頑張ってください!頭部管では音が鳴るのに楽器をつけたら出なくなったという場合は、焦らずに頭部管練習に戻ってみるのもいいでしょう。
A.低音を出すときには口の形は大きく、高音になるほど小さく、という原則は頭に入れつつも、あまり意識し過ぎないほうがいいと思います。それよりも高音を出す際に大事なのは、息にスピードがあること。そして、そのスピードを支えるお腹です。まずは、出したい音を8分音符など短い長さで、タンギングを使わずに出す練習をしてみましょう。「ふっ、ふっ、ふっ」と息を吹いたときにお腹がへこむはずです。できるようになったら、2拍、4拍と長くして練習してみてください。腹式呼吸を意識することで安定した高音を出せるようになりますし、全体的な上達にもつながります。楽器を持たずに、息のトレーニングをするだけでも効果があります。
A.フルートは横に構えて吹くので、指使いが曖昧になりがちです。フルートを肩に乗せて、譜面に沿って押さえる指の位置を目で確認する練習をしましょう。視覚的に覚えるので、音を出す際にも指使いが確実になります。
A.楽器が冷たくなると音の立ち上がりがよくない、響かないと感じる方は多いと思います。そんなときはキーをすべて押した状態で歌口から息を入れて温めましょう。ただ、冷たい楽器に温かい息をたくさん吹き込んだあとに練習すると、管の中に水滴がたまりやすくなります。タンポが水分を含んで膨張し、自然に乾燥することを繰り返していると、タンポがだんだんと縮んでしまって急に音が鳴らなくなることも。クリーニングペーパーやガーゼを巻いた掃除棒でこまめに水滴を取ってあげましょう。
協力:ヤマハ音楽教室・ヤマハミュージックレッスン 桑野千尋講師
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文/ 音遊人編集部
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