今月の音遊人
今月の音遊人:村治佳織さん「自分が出した音によって聴き手の表情が変わったとき、音楽の不思議な力を感じます」
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いつの時代も「演奏してみたい楽器」として人気の高いアコースティックギター&エレキギター。始めたいけれど、または始めてみたけれど、いろいろとどうすればいいの?そんな初心者の方の基本的な質問にお答えします。
A.芯があって迫力のある音を出したい方には太めの弦がおすすめです。手が小さかったり握力が弱かったりという場合には、細めの弦のほうが弾きやすいですね。弦の素材の種類は、アコースティックギターであれば中低音に深みがあるブロンズ弦や、華やかでギターの音が引き立つフォスファーブロンズ弦が一般的です。エレキギターの場合は、柔らかく粘り気のある音になるニッケル弦と、硬質なサウンドに向いているステンレス弦が中心。弦の押さえやすさと弾きやすさ、どういったサウンドで弾きたいのかに合わせて選んでください。
ピックを使って弦をはじくピッキングは、指で弾くよりも一音の輪郭が際立って聴こえるためソロやアドリブの演奏向きです。コードを弾くときに複数の弦を一度にピッキングするのがストローク奏法で、ピックを弦に対してまっすぐ下ろすと音がまとまってきれいに聴こえます。ピック選びにもコツがあって、単音を弾く場合は小さめの硬いピックを、コード演奏の場合はおにぎり型の柔らかめのピックを使うと弾きやすいですよ。
A.ヤマハのアコースティックギターのラインアップから挙げると、1960 年代からの人気モデル「FGシリーズ」がおすすめです。豊かな中低音と伸びのある高音がボーカルを支えるので、歌が乗せやすいと思います。女性や小柄な方でギターのボディが大きいと弾きづらい場合は、ボディが小ぶりでくびれのある「FSシリーズ」を試してみてください。体のサイズに合ったギターであれば扱いやすく、おのずと弾きやすさも増してきます。
A.初心者の方は、まずは一曲を通してすでに歌える曲から始めてみましょう。そのほうがギター演奏により集中できます。そして、コード数の少ない曲を選ぶこと。スリーコードの名曲も数多くありますから、お気に入りの一曲を見つけてください。ギターと曲を合わせるために必要なリズムキープのコツとしては、メトロノームを使った練習が基本であり、いちばん大切だと思います。リズムキープができれば演奏がまとまってくるはずです。
A.短時間であっても毎日必ず触れることですね。あとは、いろいろな曲をコピーしてみる、詰まっても気にせず一曲を通して弾ききる、人前で演奏する機会などを作って目標を持つといったことも上達への一歩です。また、楽器演奏サポートのサブスク型サービス「ヤマハミュージックメンバーズプラス」には、チューニング法やアレンジのコツといった解説動画やオンラインセミナーなどもありますので、目的に合わせてぜひご活用ください。
協力:ヤマハミュージックジャパン
山口拓也さん
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文/ 高内優
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tagged: ギター, FGシリーズ, FSシリーズ, 楽器のあれこれQ&A
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