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日本デビュー15周年を飾るライブアルバム「ライヴ・イン・ジャパン」リリース/ジェイク・シマブクロインタビュー
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2016.3.18
tagged: ウクレレ, インタビュー, ジェイク・シマブクロ, アルバム, ライヴ・イン・ジャパン
2016年、日本デビュー15周年を迎えたジェイク・シマブクロ。その記念すべき年にリリースするアルバム第一弾は『ライヴ・イン・ジャパン』。その名の通り、日本でのライブの模様を収めたライブアルバムだ。
日本盤ボーナス・トラックも含めた全16曲2枚組で、2015年、全国各地をまわった日本ツアーの大阪と東京公演のサウンドが収録されている。
「通常のライブアルバムではなく、『ライヴ・イン・ジャパン』であることがポイント。日本でのライブ盤をずっと出したいと思っていましたから。日本でデビューして15周年の年に日本公演のライブアルバムを出せるというのは、僕を長年応援してくださっている日本のオーディエンスの皆さんにとっても特別なものになるのではと、思っています」
2015年の日本ツアーは、ウクレレとベース、キーボードのトリオで、これはジェイクにとっても初の試みだった。シンプルな編成ながらハワイアン、ジャズ、ロックと多彩な顔ぶれの前作『トラベルズ』からも多くを演奏。ライブで盛り上がった、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』やザ・ビートルズの『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』などのカバー曲も収録。実にバラエティ豊かなアルバムとなっている。
今回のアルバムでぜひとも入れたかった曲を尋ねると、2006年に映画の大ヒットでも話題になった『フラガール』のテーマ曲を挙げてくれた。
「日本でのキャリアの中でターニングポイントになった曲です。映画『フラガール』で、初めてサウンドトラックを手がけました。思い出深いですね。フラダンスをはじめとするハワイのカルチャーが日本にわたってきたという話で、映画の内容が僕の人生に重なっているところもあるんです。僕の場合はウクレレを通してハワイの文化を皆さんに知ってもらっているでしょう。実は僕の家族のルーツも、映画『フラガール』の舞台になった福島にあるんです。だから僕も、地震や津波の被害に遭われた方の元気の源になるような演奏を届けたいと思っています」
アルバムにはオーディエンスの手拍子や歓声、ジェイクのMCも所々に入っている。今回のアルバムは「できるだけ、自分のライブに忠実な作品にしたかった」のだという。ウクレレパートの音響的な調整はせず、曲間やMCなどをカットするに留めた。
「このアルバムは、リスナーが実際のライブに参加しているような感じにしたかった。もっと、ウクレレを上手にすることもできたんだけど……(笑)。全部含めてライブ体験だと思うので、とても満足しています」
2015年の日本ツアーを体験した人にとっては、ライブの感動と興奮を追体験できるものであり、観られなかったファンにとっては、パフォーマンスの雰囲気を堪能できる至極の一枚だ。
最後にジェイクは「ハワイにもぜひ、来て」と言いながらこう語った。
「これからも音楽を聴き続けて、音楽を応援してほしい。音楽を聴くと、いろんな感情を刺激されるでしょう。生きている実感を得られるってすごく大事だと思うんです。人と人のコミュニケーションを保ち続ける、大きな力が音楽にはあると思っています」
『ライヴ・イン・ジャパン』
発売元:ソニー・ミュージックレーベルズ
発売日:2016年2月24日
価格:3,500円(税込)
▼ジェイク・シマブクロ オフィシャルサイト(日本語)
▼Jake Shimabukuro Official Site(英語)
文/ 佐藤雅子
photo/ 阿部雄介
tagged: ウクレレ, インタビュー, ジェイク・シマブクロ, アルバム, ライヴ・イン・ジャパン
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