今月の音遊人:上原ひろみさん「初めてスイングを聴いたときは、音と一緒に心も躍るような感覚でした」

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今月の音遊人:上原ひろみさん「初めてスイングを聴いたときは、音と一緒に心も躍るような感覚でした」

6歳からピアノを始め、ボストンのバークリー音楽院在学中に世界デビュー。世界を舞台に活躍するジャズピアニスト・上原ひろみさんに、ジャズに魅了された思い出の曲や、プライベートでの音楽の楽しみ方についてお話をうかがいました。

Q1.これまでの人生の中で、一番多く聴いた曲は何ですか?

 エロル・ガーナーの『イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー』ですね。8歳のとき、ピアノの先生がレコードを聴かせてくれました。
そのとき初めてスウィングを聴いたのですが、まるで“音”そのものが踊っているみたいなイメージで、リズムに合わせて自然と身体が動いていたのを覚えています。音と一緒に心も踊るような感じがして、とても楽しい気持ちになったんですよね。
その後、エロル・ガーナーの他の作品やオスカー・ピーターソンなど、いろいろな曲を聴くようになりました。『イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー』は、ジャズとの出会いのきっかけとなった思い出の曲です。

Q2. 上原さんにとって「音」や「音楽」とは?

ピアニストである以前に、一音楽ファンとして音楽は生活に欠かせないものです。たとえば長距離の移動をするときなどは、移動の時間によって「今日は何枚聴けるかな」と考えながらアルバムを用意します。最近気になっているのは、やはりエロル・ガーナーかな。2015年の夏に、1955年のカリフォルニアライブを収録したアルバム『コンサート・バイ・ザ・シー』のコンプリート盤が出たので、楽しんで聴いています。
ジャンルを問わず、最新アルバムを聴く日もあれば、特定のアーティストの作品ばかりを聴くこともあります。自分がDJになった気分で、そのときに自分が聴きたいと思うものを選んでいます。

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Q3.「音で遊ぶ人」と聞いてどんな人をイメージしますか?

やはり「演奏する人」をイメージしますね。演奏って楽しいものなので、もし“やってみたいな”という気持ちがあったら、みんなどんどんチャレンジしたらいいなと思います。
私自身はピアノを30年やってきて、ピアノ以外のことをやりたいと思える余裕がないというのが正直なところでしょうか。ピアノという楽器はいろいろな音色を出すことができるので、いまよりさらに音色を多彩にしたいと思っています。そのための練習ももちろんしますし、即興演奏の語彙力を増やすためにも練習は欠かせません。
練習ということなら、ウォーミングアップのスケール練習なども必ずしています。
そんなふうに楽器に人生を費やしているかどうかということは別にして、文字通り「音と遊ぶ」というような気持ちで、たとえば昔やっていた楽器をもう一度触ってみたりしたら、また新たに音楽の楽しさを発見できるのではないかと思います。

上原ひろみ〔うえはら・ひろみ〕
ジャズピアニスト。静岡県浜松市出身。6歳からピアノを始め、ヤマハ音楽教室で作曲を学ぶ。17歳でチック・コリアと共演し、1999年にボストンのバークリー音楽院に入学。在学中にジャズの名門、テラーク・レコードと契約し、2003年にアルバム『Another Mind』で世界デビュー。2015年には日本人アーティストでは唯一となるニューヨーク・ブルーノートでの11年連続公演を成功させた。2016年2月3日には、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト フィーチャリング・アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスの最新作『SPARK』をリリース。
上原ひろみオフィシャルサイト http://www.hiromiuehara.com/

 

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文/ 芹澤一美
photo/ 後藤泰宏