今月の音遊人
今月の音遊人:前橋汀子さん「同じ曲を何千回、何万回演奏しても、つねに新しい発見や見え方があるのです」
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バイオリンを演奏してみたい! と思っているものの、楽器の選び方や扱い方がわからず、最初の一歩をなかなか踏み出せないという方 も多いのではないでしょうか。素材・価格ともに豊富なバイオリンですが、その中から、まずは自分に合ったベストな楽器を選ぶこと が重要です。今回は、バイオリンを始めたいと思っている方からの質問にお答えします。
A.バイオリンは、メーカーや品番によって楽器の重さやネックの太さが異なります。職人が自然の素材を使って、手作業で一つ一つ丁寧に仕上げているので、同じ品番や型であっても、音色はそれぞれ変わります。価格の幅も広いので、事前におおよその予算を決めておきましょう。豊富な種類の中から、初めてのバイオリンを自分ひとりで選ぶのはとても難しいので、楽器に詳しい人や楽器店の店員さんに相談しながら、実際にバイオリンを持った感覚や音色などを比べてみるとよいでしょう。
A.バイオリンは、体格の小さなお子様でも演奏できるよう、多数のサイズが作られています。サイズは「分数」で表示され、大人用のフルサイズバイオリンを4/4と表すのに対して、最小サイズは1/16(105cm以下)となり、そこから身長に合わせて徐々に大きくなっていきます。サイズは下記をご覧ください。
▼参考:身長による選択基準
105cm以下:1/16
105~110cm:1/10
110~115cm:1/8
115~125cm:1/4
125~130cm:1/2
130~145cm:3/4
145cm以上:4/4
お子様のバイオリンのサイズを決める時に重要なのは、腕の長さとのバランスです。バイオリンを構えて先端のスクロール(渦巻き)を握った時、肘が伸び切っている場合は楽器が大き過ぎ、肘があまりにも曲がってしまう場合は小さ過ぎる、ということになります。
A.バイオリンの表面のニスはとても繊細で、どのようにニスが塗装されているかで、音色を左右するといっても過言ではありません。ニスを良い状態で保つためにも、「演奏したら必ず拭くこと」を徹底してください。拭く際は、専用のクロスや鹿のセーム革をご使用ください。弦については、松脂がべったりついていると音が悪くなり、ノイズの原因になります。指板は手の脂がついて汚れやすい部分です。できれば、弦専用のクロスも1枚用意して、から拭きで弦と指板もしっかり拭くことをおすすめします。バイオリンは、エアコンの風が当たっただけでも、パキパキと音がなってしまうほど、乾燥に敏感な楽器です。バイオリンに最適な湿度50%にできるだけ近い状態で保管するためにも、すぐにケースにしまう習慣をつけましょう。
回答:ヤマハ お客様コミュニケーションセンター 管弦打楽器ご相談窓口
せっかくバイオリンを始めるのであれば、楽器選びやお手入れに関する予備知識をしっかりと押さえておきたいもの。長くバイオリンを続けるためにも、ぜひ参考になさってください。
※参考サイト:楽器解体全書
文/ 音遊人編集部
tagged: バイオリン, お客様コミュニケーションセンター, 楽器のあれこれQ&A
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