今月の音遊人
今月の音遊人:岡本真夜さん「親や友達に言えない思いも、ピアノに聴いてもらっていました」
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音楽を通してもう一度輝く女性たちを追ったウェブムービー、イメージソングはNOKKO書き下ろしの「All My Life」
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2016.11.25
tagged: クラビノーバ, NOKKO, All My Life
心に響く歌詞とのびやかで力強い歌声で、聴く人を魅了するNOKKO。昨年は20年ぶりにレベッカが再結成され、大きな話題を呼んだ。そして今回は、クラビノーバ・スペシャルサイトのウェブムービー・イメージソング『All My Life』で私たちの心を優しく包んでくれる。
大人になり、若いころに自分がゴールだと思っていたところまでには、まだまだたっぷり時間があることに気付く。そして、自分を見つめ直してみたら……そんな気持ちを歌ったという。
1980年代、レベッカの歌詞には、当時20代だったNOKKOがそのまま投影されていた。その後も歌にしてきたのは、ほとんどが若い世代の気持ちだ。
「30代、40代の女性の気持ちを歌ってほしいとオファーがあったとき、本当にいいんですか?という感じでしたね。自分に近い世代を主人公として考えることに罪を感じるというか(笑)」
あのころ、ファンの気持ちを細やかにすくい取って歌ってくれたNOKKOは、今回の楽曲で等身大の今を表現する。
「ライブに来てくださる方も、自分と一緒に年を重ねていて、そこにはいろんな人生が見えてくるんです。自分が経験したことではないけれど、その人たちの記憶みたいなものが伝わってくるような。そんな気持ちがこの曲を書かせたという感じでしょうか」
一方、自身もさまざまな経験を重ねた。現在、憧れだった田舎暮らしを熱海で叶え、子育て中でもあるNOKKO。しかし、30代のころには、歩いて行く方向すら見えなかった時期もあった。実は、レベッカ再結成の際にも、迷いがあったという。そんな彼女の背中を押したのは、何と春スキーでの体験だった。
「去年の春、誘われて子どもと一緒に春スキーに行ったんです。スキーは小学校の低学年以来。でも、子どものために一緒に教室に入ったら、ゴンドラで頂上まで連れて行かれて。ものすごい状況になりながら滑っているとき、この歳でここまで自分を追い込める私にちょっと感動したんですよ。それで、これもありなら、レベッカ再結成もありかなと思いました」
ご存知の通り、再結成ライブは大盛況のうちに終わり、今後もレベッカの活動は続く予定だ。
誰にでも、きっかけはあるとNOKKOはいう。
「けれど、行きたい方向に自分で向かっていかなければ、誰も連れて行ってはくれませんよね。歩き出す勇気さえあれば、きっといろんなことが背中を押してくれるのではないでしょうか」
『All My Life』とともに流れるウェブムービーは、音楽を通してもう一度輝く女性たちのリアルなストーリー。勇気を出して一歩を踏み出したくなるNOKKOの歌声とともに、ぜひ楽しんでほしい。
NOKKO〔のっこ〕
1984年、REBECCAのボーカルとしてデビュー。REBECCAは日本の音楽シーンを牽引し、数々のフォロワーを生むが1991年解散。以降、ソロとして活動を続け、数々のアルバムを発表。2015年には20年ぶりのREBECCA再結成ライブが豊洲PIT、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナで行われた。2015年にはREBECCAのセルフカバーアルバム『NOKKO sings REBECCA tunes 2015』をリリース。
文/ 福田素子
photo/ 坂本ようこ
tagged: クラビノーバ, NOKKO, All My Life
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