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新開発オルガン音源搭載、ライブ演奏に必要な音色と機能を凝縮したステージキーボード「YC61」
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2020.7.3
ライブ演奏で求められる音色、演奏性、可搬性にフォーカスしたステージキーボード「YC61」。新開発のオルガン音源、最新のピアノ音源、名機「DX7」に代表されるFM音源を搭載した、キーボーディスト要注目のモデルです。
「YC」というモデル名を見て、1960~1970年代に人気を博したヤマハのコンボオルガン「YCシリーズ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
「『YCシリーズ』は、今でいうシンセサイザーのように多彩な楽器の音を鳴らせて、可搬性にも優れたステージ用キーボードでした。そんな『YCシリーズ』のアイデンティティを受け継いだ現代のステージキーボードをつくりたいという発想から、“YC”の冠を付けた『YC61』が生まれました」と、マーケティング担当の梅津昇陛さん。
「YC61」の特徴の一つは、ライブ演奏に不可欠な「アコースティックピアノ」「エレクトリックピアノ」「オルガン」の厳選された音色が揃っていること。なかでも新開発のオルガンサウンドは、ヤマハが研究を重ねてきたVCM(Virtual Circuitry Modeling)技術を応用し、アナログのオルガンとスピーカーが生み出す独特の音の揺れや歪み、ノイズまで忠実に再現されています。
「複雑なアナログ回路を持つオルガンの音色は、楽器の音をマイクで拾うサンプリング音源では表現しきれないところがありましたが、本物のオルガン、スピーカーを鳴らすのと同じ音のニュアンスを再現できるのがVCM技術です。ヤマハはこれまでもシンセサイザー用の音色やエレクトーン用のオルガンフルート、2015年に発売された小型のオルガン専用機reface YC等でもオルガンの持つ独特のインターフェースの開発に取り組んできましたが、オルガンの発音原理を回路レベルで再現したのは今回が初めてです。VCMオルガン音源が生み出す生々しいオルガンサウンドは、新しい価値観のサウンドといえます」(梅津さん)
ステージキーボード YC61 サウンドデモ動画
一つのノブ・ボタンに一つの機能を割り当てた、直感性の高い「One-to-Oneインターフェース」も特徴の一つ。
「キーボーディストは、バンド編成やライブ会場の音響、機材などによって音の設定を細かく調整しますが、操作に手間取ると演奏に集中できなくなります。One-to-Oneインターフェースは、ボタンを何度も押さなくてもワンタッチで操作できるので、ストレスなくパフォーマンスに集中できます」(梅津さん)
7.1キロという軽量かつコンパクトな設計で、持ち運びやすいのも奏者にとって嬉しいポイント。移動時の利便性を考え、楽器を収めるケースは背負えるリュック型になっています。
「通常は楽器の仕様を決めてからサイズを決めますが、今回は鍵盤を基準として最小限となるサイズを決めたため、インターフェースのデザインもそのサイズの中で試行錯誤が繰り返されたという経緯があります。それほど、背負って持ち運べるサイズにはこだわりました」(梅津さん)
「YC61」は、ステージピアノ「CP88」など、MIDI端子を搭載したキーボードとの組み合わせにも対応しており、2段鍵盤のオルガンとして使ったり、ステージやスタジオにあるピアノタッチ鍵盤でYC61に搭載されている最新のピアノ系サウンドを演奏したりするなど、パフォーマンスの可能性が広がります。
自宅で過ごす時間が増えている今、「YC61」を思うままに演奏しながら、自分にあったサウンドをとことん追求し、次のライブの構想を練ってみてはいかがでしょうか。
YC61開発ストーリー
ライブ活動を行うキーボーディストの為にデザインされたステージキーボード。物理ドローバーを備えたVCMオルガン、伝統的なアコースティックピアノとエレクトリックピアノ、そしてFM音源を搭載。
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