今月の音遊人
今月の音遊人:MORISAKI WINさん「音は感情を表すもの。もっと音楽を通じたコミュニケーションをして、世界を見る目を広げたい」
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自分だけのオーディオルームをつくる、ワンランク上のワイヤレスヘッドホン「YH-E700B」
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2023.3.29
tagged: ヘッドホン, TRUE SOUND, ワイヤレスヘッドホン, YH-E700B
ミドルからハイエンドクラスのヘッドホンが世界的に人気となっている昨今。4万円代(オープン価格)のワイヤレスBluetoothヘッドホン「YH-E700B」が、2023年2月にヤマハから登場した。お気に入りの音楽を高音質で聴くことができる、まるで自分だけのオーディオルームのようなヘッドホンとは?ヤマハならではの音づくりを担当者に聞いた。
アーティストが音楽に込めた想いをありのままに表現することを追求したヤマハの音質思想“TRUE SOUND”。「YH-E700B」では、音楽を愛する人が求める音は何かを徹底的に追究した。
「アーティストが意図した音をリスナーに届けるために、楽器やボーカル本来の音色と質感の鮮明な描き分け、静と動の躍動感の表現、演奏の場の再現を磨き上げました。音づくりの基本的な指針となる『TRUE SOUND』の考え方は、フラッグシップモデルのヘッドホン『YH-5000SE』と同じです。一音一音が躍動する、聴き疲れしにくい自然な音で“深く長く音楽に没入できるようにすることを目指しました」
ヤマハミュージックジャパンでオーディオ製品のマーケティングを担当する北澤雅幸さんは、そう話す。
目指す音づくりのために、不要な音をつくらない筐体設計も行った。筐体内を構成する部品同士は、共振を極力軽減するようクッション材を挟み不要な共振が起きないよう配慮されている。
ドライバーユニットは、複数素材で構成される2層のフィルムを採用することで、低歪みを実現している。また、背面の空間容積を最適化し、空気の通気量をコントロールすることで、低域や高域の音の干渉を整え、ドライバーユニットがもつ音色を最大限に引き出す。さらに、作品の空気感まで伝わることを目指し、音が意図された場所に定まるよう左右のバランスを整える設計となっている。
「筐体の形状や部品の配置、素材の特性を理解し、これまでに培った技術を活かすことで、楽曲本来の音色を届けるための工夫が施されています」(北澤さん)
「YH-E700B」のヘッドバンドは、真円ではなくタマゴ型にすることで、人の頭によりフィットする工夫がされている。さらに、眼鏡をかけたときなどに生じる、顔とイヤパッドの隙間によっておこるわずかな音漏れや、装着のずれによる左右バランスが崩れたりした場合の聴こえ方の差を埋めるのが、ヤマハ独自のテクノロジー「リスニングオプティマイザー」だ。音楽再生中にユーザーの耳の中で鳴っている音の聞こえ方を測定。測定されたサウンドと本来聴こえるべき参照サウンドを比較し、その差をリアルタイムで自動補正してくれる。
高精度なノイズキャンセリング「アドバンスドANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)」も搭載されている。これは、ノイズ成分だけにキャンセリング処理を施すことにより、音楽信号の劣化を抑えることができる機能だ。
また、装着検出機能もあり、耳から外すと自動で音楽が一時停止し、再び装着すると自動で再生をスタート。シームレスな動作で、快適なリスニングを叶える。
ほかにも、内蔵のマイクで音を拾うことで、会話など周囲の音を取り込める「アンビエントサウンド」、聴覚への負担を低減する「リスニングケアアドバンスド」、ゲームプレイ時に音の遅延を低減する「ゲーミングモード」など、さまざまなシーンで使える便利な機能も充実している。
さらに、音声通話時にノイズを除去して、自分の声をクリアに伝えるQualcomm社の「cVc(Clear Voice Capture)」機能をもつ収音用マイクを2つ搭載。マイクが1つの場合は、自分の声と一緒に隣で誰かが話している声も拾ってしまうが、2マイクcVcは話者の位置を特定し、たくさんある声の中から話者の声だけを正確に拾うことが可能。優れた通話性能で電話やWeb会議でも活躍しそうだ。
コンパクトなデザインも「YH-E700B」を象徴する特徴だ。そしてその造形は、まさに機能と形が一体となったものだと言えるだろう。どの部品も重要な機能をもっていて、不要なものはひとつもない。それらが溶け合うことなく、エレメントとして集合体を成している。結果として、それが美しい!これは楽器のデザインの考えが継承されたものだ。
装着するためにハウジングをつかんでみると、人差し指がハンガーのバーに沿うように設計されていた。デザインのアクセントにもなっているこのバーは、装着時の定位置を探るためのインジケーターにもなるという。これもまた、機能性にこだわった結果できた部品だという。
装着感は抜群で、長時間でもリラックスして音楽が楽しめそう。中・高域の音色が際立つヤマハらしいナチュラルな音で、ボーカルの息づかいなど細やかなニュアンスが感じられたのも印象的だった。
重さ335gで最大32時間再生できる、持ち運びにも便利なヤマハのワイヤレスヘッドホン「YH-E700B」。いつでも好きな場所で、とことん音楽に浸れば、日常がさらに豊かになりそうだ。
2色のカラーバリエーション、アクティブ・ノイズ・キャンセリング、音量に応じて音のバランスを最適化するリスニングケアアドバンスド、アンビエントサウンド(外音取込機能)を搭載したワイヤレスヘッドホン。
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文/ 福田素子
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