Web音遊人(みゅーじん)

より深い音でコンテンツの世界に没頭。ワンボディのサウンドバー「SR-X40A」

本格的なホームシアターを組みたいけれど、スペースには限りがある。でも、音や臨場感にはこだわりたい。そんな人におすすめのサウンドバーがヤマハから登場した。
2023年11月に発売された新モデル「SR-X40A」はDolby Atmosに対応し、さらにイネーブルドスピーカーを搭載。音楽から映画、ゲームまで、より没入感のある音・音楽体験をかなえてくれる。

ワンランク上の3D音場再生が可能に

「SR-X40A」は、サブウーファーを内蔵したワンボディタイプで、ミッド~ハイエンドモデルという位置づけだ。イネーブルドスピーカーも内蔵されていて、上から降ってくるようなサラウンドを再現する。
そして、このモデル最大の特長は、“より音を深く楽しめる”ことだろう。音づくりにもヤマハならではのこだわりが詰まっている。
「チューニングには苦労しました。このサウンドバーの特長は、映像作品がもつ本来の音を活かすことです。細かい部分まで鳴らし切りつつ、迫力も備えるなど、より音のメリハリをつけています。そして、サウンドバー本体の存在を意識させることなく、テレビを中心にした音の前後感や、広がりなどの空間表現もしっかりできたと思います」
そう話してくれたのはヤマハミュージックジャパンの北澤雅幸さん。

こうした音の再現を可能にするのが、ヤマハの技術やノウハウが詰まった筐体だ。コンパクトなワンボディに入る限られた数のスピーカーで、クリアな音を追求するべく、筐体内の空気の動きを最適化するバックチャンバー構造を採用した。さらに、専用に設計されたバスレフポートと楕円形スピーカーユニットにより、バランスがしっかりと取れたよい音に。音場の高さを表現するイネーブルドスピーカーにも、こだわりのチューニングが施されている。
この高品質の音と、包み込まれるようなサウンド体験を生み出すDolby Atmos、イネーブルドスピーカーのかけ合わせにより、ワンランク上の3D音場が生まれた。
さらに、声がクリアになるよう調整する「クリアボイス」や低音域を増強する「バスエクステンション」機能も搭載。映画、ステレオ、スタンダード、ゲームの4つのサウンドモードを選択でき、イネーブルドスピーカーはステレオモードを除くすべてのサウンドモードで使用できる。
こうした音のバランスとメリハリのあるダイナミクス、そしてモード別に最適なサウンド機能を組み合わせることにより、コンテンツに深く没入して楽しむことができるのだ。

「SR-X40A」で、映画『トップガン マーヴェリック』を視聴した。冒頭、格納庫でレシプロ機を整備するマーヴェリック。格納庫という閉ざされた空間での響きが、上方向から降ってくるのが実感できる。工具の音や鍵を取る音など細かい動作音まで、その輪郭は鮮やかだ。そして、離陸した機体の機械音はクリアかつ大迫力。圧倒的な臨場感に包まれつつ、聴き疲れしない音をたっぷり味わうことができた。
続いて、『スター・ウォーズ』のゲームデモも体験。戦闘機が空を飛んだり、巨大な兵器がずしりずしりとゆっくり歩いたり。銃の音、無線の声、BGMと、ともかく音の情報量が多いのはゲームならではかもしれない。それらの音が混ざり合うのではなく、しっかり分離して聴こえてくる。そして上下左右と動き回る音でゲームの世界に没頭し、思わず忘我の境地に。 この音場感で音楽のライブステージ映像も観てみたいと思った。最前列で聴いているような感覚が楽しめるに違いない。

Amazon Alexa内蔵でBluetoothにも対応

「SR-X40A」のもうひとつのポイントは、Wi-Fiに対応したネットワーク機能。Amazon Alexaを内蔵しているので、話しかけるだけで本体の操作ができる。また、専用のアプリ「Sound Bar Controller」を使用して、「Spotify」や「Amazon Music」といった音楽配信サービスを楽しめるほか、付属のリモコンの代わりに音量調整やサウンドモードの選択、「クリアボイス」や「バスエクステンション」機能の操作も可能だ。Bluetooth機能も搭載しているのでBluetoothスピーカーとしても活躍しそう。

Dolby Atmosなど高品位音声データを伝送するeARC対応で、接続はHDMIケーブル1本で簡単。本体のサイズは、幅1,015×高さ63×奥行112mmとテレビの前に設置しても視界をさえぎることが無い。 ペースを取らず、質の高いホームシアターを手軽に楽しみたいという方は、ぜひお試しあれ!

サウンドバー「SR-X40A」

■サウンドバー「SR-X40A」

3次元音場フォーマット「Dolby Atmos」対応。ネットワーク機能も搭載し、映像・音楽コンテンツを存分に楽しめるワンランク上の臨場感を追求したサウンドバー。
詳細はこちら

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