今月の音遊人
今月の音遊人:前橋汀子さん「同じ曲を何千回、何万回演奏しても、つねに新しい発見や見え方があるのです」
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ヤマハギター50周年を記念してつくられたのが、限定モデルの「FG180-50TH」(写真上)。その名の通り初代「FG180」を再現した外観になっていますが、単純な復刻ではなく、現代の製法や最新技術が盛り込まれているのが特長です。
「FG/FSシリーズの新設計のスキャロップドブレイシングを採用し、表板にはヤマハ独自の木材改質技術A.R.E.*を施すなど、音や機能面には今のヤマハが誇る最新技術を投入しました。歴史的モデルと最新モデルのおいしいところを集めた一本といえますね」と、「FG180-50TH」の開発を担当した堀顕太さん。
*Acoustic Resonance Enhancementの略。新しい木材を短期間で熟成させる技術。
デザインの再現ポイントは、初期の「FG180」と同じフォントのヤマハロゴを刻印したヘッドと、サウンドホール内の赤ラベル。ちなみに内ラベルの色は年代(製造年)によってさまざまなタイプがありますが、赤ラベルのモデルは人気があり、世界中に根強いファンが存在する。
半世紀にわたり、世界の人々にギターの魅力を伝えてきたFG/FSシリーズ。山本さんが、最後に今後の展望を語ってくれました。
「今回のフルモデルチェンジに当たり、試作品を持って世界各地の楽器店を訪ね、ギター売り場の担当者の評価を聞いて回ったのですが、どの楽器店にも両シリーズが置かれており、どの担当者も親しみを感じてくれていました。これからも守ってきた伝統を引き継いでいくとともに、時代に即した最新技術を取り入れ、末永く愛されるギターをつくっていきたいです」
▸Take1:アコースティックギターFG/FSシリーズがフルモデルチェンジ
▸Take2:アコースティックギター専用の音響解析技術で低音域のパワフルな音量と響きを実現
▸Take3:赤ラベルが再現!ヤマハギター50周年記念モデル
文/ 武田京子
photo/ 坂本ようこ
tagged: アコースティックギター, 楽器探訪, 50周年, FGシリーズ, FSシリーズ
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