今月の音遊人
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2015年、渋谷発の新しい音楽フェスが誕生する。「1日だけの音楽解放区。」を掲げる参加型音楽フェス「渋谷ズンチャカ!」。渋谷の街を舞台に音楽を聴いたり、演奏したり、体験したり、歌ったり。2014年に開催されたプレイベントには、世代や職業、言語の垣根を超えた約5000人が参加し、思い思いに音楽を楽しんだ。
記念すべき第1回「渋谷ズンチャカ!」は2015年8月9日(日)に開催される。
幕開けは「まちなか音楽パレード」。プレイベントの会場は、みやしたこうえんと神宮通公園だったが、今年は新たに桜丘エリアなどにもステージが加わる。パレードは、それらのステージとメイン会場をつなぐように行われる予定。桜丘の楽器街やハチ公、SHIBUYA109、公園通り、渋谷マルイ、タワーレコードなど、渋谷の名所をぐるりと回る約2キロのルートとなる。
そのハイライトは、なんといってもスクランブル交差点だ。今や東京の、いや日本の象徴として多くの外国人観光客が訪れる交差点をこの時間だけ封鎖し、「渋谷ズンチャカ!」が独占! 200人の市民がさまざまな楽器でズンチャカしながら練り歩く。居合わせたすべての人々にとって、血が騒ぎ、心踊らさずにはいられない瞬間になるだろう。
プレイベントは、「2020年の東京オリンピック、そしてその先に向けて変わりゆく渋谷の未来に、誇りと愛着を持って関わるきっかけとなること」を目的に、渋谷区の発案で企画された。渋谷駅周辺の10商店街が参加した実行委員会ができ、「音楽の街づくりプロジェクト」を進めるヤマハと、NPO法人シブヤ大学が加わってプロジェクトがスタートした。
今年は、プレイベントに携わったプロメンバーはアドバイザーというかたちで一歩後ろに下がり、有志スタッフで「チーム・ズンチャカ!」を結成。誰かがプロデュースした音楽祭やプロから与えられるエンターテインメントではなく、渋谷と音楽好きが一致団結して、一からつくり上げていくイベントとなる。
当日は「まちなかステージ」で、プロ・アマ問わず公募で集まったさまざまなジャンルのミュージシャンのステージ演奏を「聴く」ことができるほか、「Swing Carnival(参加型オープンステージ)」や「SING OUT(参加型コーラスセッション)」など、“自ら演奏に参加する”楽しみも。さらに、手づくり楽器のワークショップ「つくって鳴らそう」や会場内に設置された楽器を自由に演奏出来る「手ぶらでセッション」など、“つくる・体験する”こともできる。1日の締めくくりは、参加者が一体となるファイナルセッションで、みんなでズンチャカ!昨年のプレイベントからパワーアップした今年は、さらなる盛り上がりを見せてくれそうだ。
「渋谷ズンチャカ!」は、“1日だけの音楽解放区。”
多様な人が集まるこの渋谷の街に、あらゆる音楽の楽しみ方を提案している。
文/ 福田素子
tagged: 渋谷ズンチャカ, 音楽, パレード, 音楽フェス
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