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モダンなハイゲインサウンドを直感的に表現できるアンプ/エフェクト・プロセッサー「POD Express Black」
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2024.12.25
tagged: アンプ/エフェクト・プロセッサー, ギター, Line 6, POD, POD Express, ハイゲインサウンド
世界中のギタリスト、ベーシストに愛用されているLine 6のアンプ/エフェクト・プロセッサー・ファミリー「POD Express」に、新たにハイゲインサウンドに特化したエレキギター用モデル「POD Express Black」が登場。多彩なアンプ、エフェクトを駆使して自分好みの“歪み”が追求できる仕様に、ギタリストたちの熱い視線が集まっている。
Line 6は、デジタル技術でギタリストによりよい演奏環境を実現してもらえるよう、これまでさまざまな商品を発表。2024年5月には、コンパクトな筐体でハイクオリティなギターサウンドが作れる「POD Express Guitar」がラインアップに加わり、ファンの注目を集めていた。そのシリーズに新しく、“歪んだ音”に特化した「POD Express Black」が登場した背景には、Line 6のユーザーにハイゲインサウンドを追求している人が多く見受けられていたからだと、ヤマハミュージックジャパンの小松正人さんが教えてくれた。
「一般的なアンプにあるGAIN(またはDRIVE)というノブを回すと、音が歪みます。これはアンプの構造上やむを得ず生まれる現象ですが、エフェクト・プロセッサーで作り込むとキレイな歪み、つまりハイゲインサウンドが生み出せます。そういったサウンドを求める方々に、デジタル技術を駆使したPODのギタープロセッサーがマッチしていたんです。そして秋に開催された東京楽器博2024で今回の『POD Express Black』を発表したところ、あらためて多くのユーザーの皆さまに興味を持っていただけました」(小松さん)
2024年11月に発売された「POD Express Black」は、「POD Express Guitar」同様、ギタリストの間で高い評価を得ているLine 6のプロセッサー「HX」ファミリーから継承された7種類のアンプと、17種類のエフェクトを搭載。アンプはモデリング(実機の音をシミュレートすること)に力をいれており、エフェクトはノブをどの位置に合わせても最適な音になるよう、複数のパラメーターが変化するよう設計されている。
「ハイゲインサウンドにとって重要なのはアンプです。アンプはメーカーや機種によって個性がありますので、モデリングにアンプの専門家が携わり、それぞれのアンプを素子レベルから解析しました。アンプに入ってきた音の信号がどこでどのように歪むのか、その挙動がシミュレートされています」(小松さん)
理想のサウンドを追求するなら、エフェクターはもちろん、アンプもいろいろ試してみたい。でもアンプの実機を集めるのはコストも場所も必要になる。その点、「POD Express Black」はコンパクトな筐体で7種類のハードドライブなアンプの音が再現でき、しかも価格は3万円台なので、理想のハイゲインサウンドをリーズナブルに、かつ快適に楽しめるのだのだ。
操作は本体中央のノブでアンプのタイプを選択し、周囲の各種エフェクトに対応したノブを回すだけ。このシンプルな操作性も「POD Express Black」の魅力だが、無償のエディターソフトを使えば、より細かく音を編集することも可能だ。
「サウンドを作り込む方には、簡単に作りたい派と、パラメーターを細かく調整して作りたい派がいらっしゃると思います。『POD Express Black』はどちらの作り方にも対応しています。本体のノブを回して直感的に音を“探す”こともできますし、パソコンやスマートデバイスと接続しエディターソフトを使えば、パラメーターなどを調整して、好みの音に仕上げることもできます」(小松さん)
ハードロックやヘヴィメタルといったジャンルはもちろん、ポップスや演歌でもギターの響きは重要な要素となっている。“歪み”がただのノイズではなく“特徴”として認識されているのだから、ハイゲインサウンドによって、音楽的個性を表現しているといっても過言ではないのだ。
また、コンパクトかつ軽量であることで、使用シーンも多岐にわたる。単3電池3本で使用できるため、自宅では場所を問わずギター演奏を楽しむことができるし、一般的なエフェクター同様にリハーサルやライブで使用することもできるし、USB Type-C端子を装備しているので、ミキサーやパソコンを通せば演奏配信にも使用できる。机の上が機材で手狭になりがちな場合にも重宝するだろう。
「『POD Express Black』も含めたPOD Expressファミリーは、アンプ部分をオフにしてエフェクターのみで使用することもできますので、実際にライブやリハーサルで使用しているという声も多く聞いています。デジタル技術を存分に駆使した製品にもかかわらず、見た目はノブとスイッチだけのシンプルなデザインなので、そのアナログ感、ヴィンテージ感も好評いただいています」(小松さん)
いつでもどこでも自分好みのサウンドが作れるPOD Expressファミリー。その最新モデル「POD Express Black」を手にすれば、ギターライフはより深く楽しいものになっていくことだろう。
アンプ/エフェクト・プロセッサーの人気シリーズ「POD Express」に加わった新モデル。モダンなハイゲインサウンドを求めるギタリストにおすすめ。
文/ 飯島健一
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