今月の音遊人
今月の音遊人:亀井聖矢さん「音楽は感情を具現化したもの。だからこそ嘘をつけません」
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ポータトーン・シリーズの「PSR-E453」は、気軽に持ち運べる重さで、いろいろな使い方ができる電子キーボードだ。音色や多彩な機能を紹介していこう。
まず、魅力のひとつとして挙げられるのは、「音が良い」ことだろう。6W+6Wアンプとバスレフスピーカーにより、迫力のある音としっかりとした低音が出る。音量を上げても音割れせず、ビートの効いた音楽でも余裕がある。また、基本となるピアノの音色にしっとりとした深みが感じられる。軽量で電池駆動にも対応しているので、小規模のパーティくらいなら他の機材なしで本体だけでも十分だ。
次は、音色が多彩であること。ピアノ以外にも、メロディを弾いているだけで楽しい音色がいろいろ(758音色!)。中でも、エレクトリックピアノ、ハモンドオルガン、ストリングスなどは飽きない。さらに、「スイート」と名付けられたフルート、ハーモニカなどの音は、息づかいがリアルに表現されているので、まるでその楽器自体を演奏しているようだ。
DUAL(デュアル)ボタンを押すと、元の音色にフィットする別の音色が選択され、1つのキーを押すだけで2音色が同時になる。ピアノ+ストリングスのデュアルヴォイスは、演奏がやめられなくなること請け合いだ。
ARPEGGIO(アルペジオ)ボタンを押すと、その音色にフィットした分散和音のフレーズが演奏できる。シンセサイザーの音色で和音を押すと、簡単にテクノやハウス的なフレーズが奏でられる。これまた弾きだすと止まらない。
さて、パネル左下にあるLIVE CONTROLの2つのツマミを回すと、音色にさまざまなエフェクトをかけることができる。例えば、ノブでDSP効果を好みの設定にリアルタイムに調節しながら動かすことで、いろいろな演奏を楽しめる。自分好みの音が作れるのだ。
また、パターン機能を使うと、ヒップホップやハウスなどいろいろなリズムパターンを鳴らしながら、ベース、ドラム、シンセサイザーなどのパートをオン/オフしたり、フィルター(音質)などのエフェクトを加えたりして、DJのように演奏を楽しめる。そこにメロディやアルペジオ演奏を重ねることもできる。
電子キーボードを使う上で重要なポイントとなる、外部機器とのやりとりも紹介しておこう。PSR-E453とパソコンやタブレットをケーブルで接続すると、デジタルオーディオのやりとりができる。無料のiOSアプリ「Cloud Audio Recorder」を使えば、iPadやiPhoneに演奏を録音し、編集して「Sound Cloud」(音楽ファイル共有サービス)に簡単にアップロードできる。また、PSR-E453の外部入力端子を使えば、外部機器の音をPSR-E453のスピーカーで再生できるので、オーディオのようにして音楽を聴いたり、曲に合わせてキーボードを演奏したりなど、楽しみも広がる。
このほか、右手、左手のパート別練習といった初心者でも楽しくレッスンできる機能が満載。さらに自分の演奏を本体にパート別に録音したり、細かく音色やエフェクト、チューニングを設定したりできる高度な機能も充実している。価格も手頃で、見逃せない一台だ。
高性能の迫力あるバスレフスピーカーを搭載し、初心者からベテランまで幅広いパフォーマンスを楽しめるキーボード。豊富な音色、コントロールノブなどの多彩な機能を備えているほか、鍵盤を弾く強さに応じて強弱が付けられるタッチレスポンス付き61鍵盤。
文/ 横川理彦
tagged: キーボード, ヤマハ, PSR-E453, ポータトーン
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