Web音遊人(みゅーじん)

電子ピアノ「P-225」「P-145」

新開発の鍵盤でさらにコンパクトかつ軽量に!電子ピアノ「P-225」「P-145」

アコースティックピアノのような響きやタッチ感がほしい。でも、コンパクトで軽量がいい。そんなユーザーに支持されてきたヤマハの電子ピアノ「Pシリーズ」。2023年7月に発売された新モデル「P-225」「P-145」は、本格的なアコースティックピアノの弾き心地を実現しつつ、楽器本体をサイズダウンした。

新開発の鍵盤とこだわりの音

新モデルで注目したいポイントは、大きく分けて二つある。
一つ目は、新開発された「GHC(グレードハンマーコンパクト)鍵盤」。その特長は、従来の「GHS(グレードハンマースタンダード)鍵盤」と同様に、低音部では重く、高音部では軽くなるように音域によってタッチ感を段階的に変化させ、アコースティックピアノの弾き心地に肉薄することにある。実際に弾いてみると、自然でリアルなタッチに高い演奏性を感じた。
ご存じの通り、アコースティックピアノは鍵盤を押すとその奥にあるハンマーが下から弦を打つアクションという仕組みで音が出る。一方、電子ピアノに弦はなく、アクションの疑似的役割を果たすユニットを搭載している。「GHC鍵盤」では、その内部の機構を刷新し、よりコンパクトに。鍵盤のサイズを変えないまま、本体の奥行のサイズダウン(前モデル比で最大2.7cm)を実現できたのだ。

電子ピアノ「P-225」「P-145」

「P-225」(上)「P-145」(下)ともに88鍵。サイズは奥行き(P-225)27.2cm、(P-145)26.8cm。いずれも幅132.6cm 、高さ12.9cmとコンパクトだ。

もう一つのポイントは、アップグレードした音。「P-225」はヤマハの最高峰コンサートグランドピアノ「CFX」からサンプリングした音源を搭載しており、そのきらびやかな音色や力強い低音で表情豊かな演奏が可能だ。また、ピアノ全体が振動することで生まれる多彩な響きを再現する「バーチャル・レゾナンス・モデリング・ライト(VRM-Lite)」も搭載している。一方「P-145」は、ヤマハのフルコンサートグランドピアノからサンプリングした音源を搭載し、芯がしっかりとした明るく透明感のある音を再現。ダンバーペダルを踏んだときの豊かな共鳴音を再現する「ダンパーレゾナンス」も採用している。
さらに、「P-225」はグランドピアノのような奥行き感や広がりを感じられるよう前面だけでなく、背面にもスピーカーを配置した2WAYスピーカーを採用。「P-145」のスピーカーシステムも刷新され、高品質なピアノの音色を豊かに響かせる。こうしたスピーカーの進化によって、音が立体感を帯び、演奏しているとまるで音が降り注ぐかのような感覚を得られた。

「電子ピアノには多彩な機能や音源があります。それが特長ですし、それらを使って演奏するための楽器というイメージを持つ方も多いと思います。けれど、今回のモデルは、特にピアノらしさを重視されたい方におすすめです。鍵盤のタッチ感はもちろん、音や響きをブラッシュアップすることでピアノのよさをさらに拡充しました」(ヤマハミュージックジャパン 山内友貴さん)

電子ピアノ「P-225」「P-145」

「P-225」は背面にもスピーカーを配置することで、グランドピアノの響板から響いてくるような奥行きのある音を再現している

アプリとの連携で楽しみが広がる

アプリ「スマートピアニスト」に対応し、スマートデバイスと電子ピアノ本体を接続すると、音色の選択やメトロノームなどの操作をスマートデバイスで簡単に行うことができる。バイエル、ブルグミュラーなど初心者向けの練習曲303曲の楽譜を、スマートデバイスの画面上に表示することも可能だ。
さらに、演奏の録音、演奏動画の撮影、編集からSNSへのアップロードまでを簡単に行うことができるアプリ「Rec’n’Share」にも対応。「P-225」はBluetoothオーディオを採用しているので、お気に入りの曲を再生しながら演奏を楽しむこともできる。アプリやスマートデバイスとの連携など、電子ピアノならではの機能を活用すれば、楽しみ方は無限大だ。
また、「P-225」は耳に優しい音質補正機能を搭載しているので、長時間のヘッドホンでの練習も快適になるだろう。

電子ピアノ「P-225」「P-145」

(写真左)「スマートピアニスト」(写真右)「Rec’n’Share」

デザインも一新された。シンプルでピアノらしいシルエットを細部まで追求し、美しく無駄のない姿は、インテリアにも調和するだろう。コンパクトになったぶん、これまで置けなかった限られたスペースにも収まるかもしれない。簡単に組み立てられるスタンドや持ち運びに便利なソフトケースも別売りで用意。リビングから寝室へ、家から外へ。弾きたい場所に持ち運んで好きな時に触れられる電子ピアノ。そのアコースティックピアノのような心地よい演奏感をぜひ味わってみてほしい。


Pシリーズ P-225 紹介動画

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