今月の音遊人
今月の音遊人:松井秀太郎さん「言葉にできない感情や想いがあっても、音楽が関わることで向き合える」
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「TRUE SOUND」を追求した完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「TW-E7B」。ミニマルで美しいデザインも魅力
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2022.7.7
tagged: イヤホン, 完全ワイヤレスイヤホン, TW-E7B
ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンのラインアップに、最上位モデル「TW-E7B」が新登場。アーティストの意図したとおりに音を表現し、リスナーの感情を高める──すべてのヤマハホームオーディオ製品に共通する「TRUE SOUND」という音質思想はこのイヤホンにも貫かれ、音楽や音にこだわりをもつユーザーの要望に応える。
まず印象的なのは、もはやファッションのひとつといっても過言ではない美しいデザイン。大きい円と小さい円を組み合わせた幾何学的な形状と、しぶき塗装仕上げ×金属という組み合わせが洒脱だ。手がけたのは、楽器のデザインに携わってきたデザイナー。多くの楽器は異素材の組み合わせでできているが、今回も異素材によって生まれるリズム感を意識したという。まさに、楽器メーカーのヤマハだからこそ行きついた機能美だろう。
見た目はミニマルながら、ヤマハの完全ワイヤレスで最大口径となる約10mmの大口径ドライバーユニットを搭載。ドライバーが大型になれば中低域は豊かになるが、一方でコントロールが難しくなる。そこで、振動板にポリウレタンを使用して特殊コーティングを施し、応答性を高めた。さらに、大型ボイスコイルを組み合わせることで、休符や音の立ち上がりを忠実に再現。中低域の豊かさや質感を高めつつ、抜けの良い高域を実現している。
また、ユニットからノズルまでを一直線に配し、不要な振動や反響の干渉が起きにくい内部構造に。筐体内に設置しているマイクも、音の通り道を妨げないようドライバーに対して垂直に配置されている。試聴してみると、低域から高域まで音がしっかりと描き分けられていて、パワフルな低域のシーンでも中高域はクリア。楽器が奏でるニュアンスや質感までも感じることができる。
独自のテクノロジーを駆使した「リスニングオプティマイザー」にも注目したい。
実は、音の聴こえ方は外耳道の形によって異なる。たとえば、外耳道が小さかったり短かったりすると低周波音が大きくなるといった特徴があり、この違いは左右の耳でも起こる。
「リスニングオプティマイザー」は、内蔵のインマイクを使用して、音楽再生中にユーザーの耳の中で鳴っている音の聞こえ方を測定し、測定されたサウンドと本来聴こえるべき参照サウンドを比較。その差をリアルタイムで自動補正する機能だ。
これは、ヤマハのAVアンプに搭載されている視聴環境最適化システム「YPAO」同様のアプローチで開発されたもの。「YPAO」はマイクを使って部屋の音響特性を計測し、その部屋に合わせた理想的なリスニング環境を創り出す。それぞれの部屋が違うように、外耳道という空間も個々に異なる。ヤマハならではの発想だ。
自分の外耳道の形など意識したことがなかった人も、なるほどバランスの取れた音とは然るべきものかと驚くはず。
「リスニングケア(アドバンスド)」も独自の機能。各モデルに搭載され、高評を得てきたこれまでの「リスニングケア」は、小さいボリュームほど聞こえにくくなる高域と低域を補正することで、ついついボリュームを上げすぎてしまうことを抑え、自然で聴きやすい音を再現するものだった。
「TW-E7B」に採用された「リスニングケア(アドバンスド)」はさらに進化。「コンテンツの音量」や「周りの騒音」の変化を解析して、音量やリスニングケアのパラメーターを自動的にコントロールする。さらに、音楽を再生している間は常時作動し、常に最適な音量バランスで楽しむことができる。
「アドバンストアクティブノイズキャンセリング」も搭載。「アクティブノイズキャンセリング」は今や各メーカーが採用している機能だが、ヤマハは独自開発したアルゴリズムを使用し、高精度なノイズキャンセリングを完成させた。インマイクで収音した音を音楽信号とノイズに分け、ノイズ成分だけを処理することで音質への影響を最小限に抑える。電車の中はもちろん、飛行機の機内などでも大活躍しそうだ。
ほかにも、内蔵のマイクで音を拾うことで会話など周囲の音を取り込める「アンビエントサウンド」「Googleアシスタント」や「Siri」などのボイスアシスタント機能、動画視聴時やゲームプレイ時に音の遅延を低減する「ゲーミングモード」、イヤホン通話を快適にする「Clear Voice Capture」など完全ワイヤレスイヤホンに求められる機能を網羅している。
もちろん、装着性にもこだわりが詰まっている。筐体内側は楕円形のデザインで、イヤホンを回転させて装着することで、自分にフィットする場所が見つけられる。つまみのように持つと、小円部分に親指がひっかかるようになっており、直感的に装着できる配慮が◎。ハウジングの内側に設けられたくぼみもポイントだ。これより、長時間装着しても負担が少なく、快適に音楽を楽しむことができた。
イヤーピースはXS、S、M、L、XLの5サイズが付属する。
完全ワイヤレスイヤホンの上位クラスの製品としては珍しい、ブラック、ホワイト、ダークブルー、ベージュのカラーバリエーションも魅力だ。
独自のアコースティック技術とエレクトロニクス技術の融合により、完成度を高めた「TW-E7B」。あたかもアーティストが目の前にいるかのような「TRUE SOUND」に没入してみては?
4色のカラーバリエーション、アクティブノイズキャンセリング、音量に応じて音のバランスを最適化するリスニングケアアドバンスド、アンビエントサウンド(外音取込機能)を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。
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文/ 福田素子
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