今月の音遊人
今月の音遊人:MORISAKI WINさん「音は感情を表すもの。もっと音楽を通じたコミュニケーションをして、世界を見る目を広げたい」
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ほかでは「見られない」「聴けない」がたっぷり!管楽器の魅力がつまった一日を堪能した「管楽器づくしの旅」
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2015.9.18
ヤマハの管楽器工場を見学し、浜松市楽器博物館で所蔵楽器のレクチャーコンサートを楽しむという、ヤマハフィーリングクラブ(FC)会員限定の「管楽器づくしの旅」ツアーが、2015年8月20日(木)に開催されました。貴重なプログラムが盛りだくさんのプレミアムなツアーとあって、キャンセル待ちが出る人気に。夏休み期間中ということもあり、お子様の参加も多く、にぎやかで楽しい一日になりました。
当日は浜松駅に集合して、まずはヤマハ管楽器の製造拠点である磐田市の豊岡工場へバスで向かいました。豊岡工場では年間約10万本もの管楽器を出荷しています。それだけに工場も広く、この日はトランペットやトロンボーン、チューバといった金管楽器や、クラリネット、サクソフォンといった木管楽器などの製造工程を見学しました。
工場の中には、大きなパーツがずらりと並ぶ、いかにも「工場!」という雰囲気の作業場もあれば、繊細な調整を行っている、工房のような小さな部屋もあって、ひとつの楽器が仕上がるまでにさまざまな工程があることがよくわかります。参加者の皆さんは「素材」が「楽器」へと仕上がっていく様子を熱心に見学されていました。
途中、クラフトマンたちによるサプライズ演奏が始まり、予期せぬプレゼントに歓声と大きな拍手がわきました。
工場見学の後は、オークラアクトシティホテル浜松での昼食をはさみ、浜松市楽器博物館へ。地下一階の吹き抜けスペースにある「天空ホール」を会場に、館長の嶋和彦さんによる「金管楽器の歴史」についてのレクチャーと、トランペット奏者の神代修さんによる「19世紀のトランペット」ミニコンサートが開催されました。
嶋館長がステージに用意したワゴンには、細長い筒やビニールのパイプ、動物の角など、さまざまなものが乗っています。実はこれらはすべて、金管楽器のルーツとも言える「楽器」なのだそう。嶋館長がそれぞれの音の鳴る仕組みを解説し、実際に音を鳴らしてみせるたびに、会場からは驚きの声が上がっていました。
そして最後に「19世紀のトランペット」ミニコンサート。この日のために用意されたのは、浜松市楽器博物館が所蔵する、ナチュラル・トランペット、長管トランペット、アイーダ・トランペットなど、19世紀に作られた、歴史的に大変貴重なもの。これらの楽器を、ナチュラル・トランペットの名手としても知られる神代修さんが解説し、演奏してくださいました。見た目にもインパクトのあるこれらの楽器は、現代のものとはまったく異なる演奏技術が必要なのだそうですが、音色にも強烈な個性があることに驚かされます。歴史的楽器からヤマハの最新技術を駆使したモデルまで、それぞれの持ち味が発揮できる曲が披露され、現代では耳にする機会のほとんどない音色を聴き比べるという貴重な体験を楽しむことができました。
コンサートの後は館内を自由見学し、ツアーは終了。見て、知って、聴いて、たっぷりと管楽器の魅力を堪能した、まさに「管楽器づくし」の一日となりました。