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「ハイブリッドピアノ」ってどんなピアノ?その種類とおすすめの楽しみ方をご紹介
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2022.12.19
tagged: ハイブリットピアノ, ディスクラビア, トランスアコースティックピアノ, アバングランド, サイレントピアノ
アコースティック楽器とデジタル技術。この“異種のもの”を組み合わせたピアノ。それがヤマハのハイブリッドピアノだ。ハイブリッドピアノにはどのような種類があり、それぞれどのような魅力があるのか、紐解いてみよう。
ヤマハのハイブリッドピアノには、「サイレントピアノ」「トランスアコースティックピアノ」「ディスクラビア」「アバングランド」の4種類がある。アコースティックピアノにデジタル機能を追加して、アコースティックではできないこともできるピアノとして初登場したのがサイレントピアノ。そこから進化は続き、4つのシリーズを総称してハイブリッドピアノと呼ぶようになった。
4つのシリーズを詳しく見ていこう。まず、大きく分類すると、アバングランドとそれ以外の3つに分けられるという。アバングランドがどんなピアノかを知ると、その理由がわかる。
「アバングランドがほかの3つと大きく異なるのは、アコースティックピアノの鍵盤アクションをそのまま搭載している一方で、弦が張られておらず、すべての音が電子音源でスピーカーから出力されているため、本体を通常のアコースティックピアノよりもコンパクトにできるということです」
と話すのは、ヤマハミュージックジャパン鍵盤営業部ピアノ・EKBマーケティング課の西英行さん。
「非接触型のセンサーが鍵盤やアクションの動きを正確にとらえるので、アコースティックピアノさながらのタッチ感で演奏に集中できます」
音色は、世界的にも評価されている2台のグランドピアノ、ヤマハ「CFX」とベーゼンドルファー「インペリアル」の、奥行きと立体感のある音がスピーカーから出てくる構造によって、アコースティックのタッチに合うよう設計されている。“こう弾けばこういう音が出てくるはず”という、演奏者の期待を裏切らない自然な演奏感はグランドピアノに限りなく近い。
スタイリッシュなデザインも印象的なアバングランドは、アコースティックピアノの演奏感を求めつつ、コンパクトさも追求したい、という人におすすめです。
ここからの3シリーズは、基本的にアコースティックピアノ。そこにどのような機能が加わるかによって特徴が異なる。
まずは「サイレントピアノ」。ライフスタイルに合わせ“アコースティックを弾きたいけれど、時間帯によって消音演奏をしたい”“アプリと連携して演奏の練習をしたい”といった多彩な楽しみ方ができる。
「消音演奏時にヘッドホンから自然な音と響きが聴こえる、というのがサイレントピアノの本質的な価値。最新モデルではこの弾き心地が一段と進化しました。演奏の録音・再生や、自動伴奏に合わせた演奏もできます」
そして、“サイレントピアノの上位機種のような位置づけ”だというのが「トランスアコースティックピアノ」。サイレントピアノと同様の機能を搭載したうえ、電子音源の振動データを響板に当てて、ピアノ全体を振動させて音を出すことができる。
「この技術によって、ヘッドホンを使わずに、響板から響く音の音量調整ができるようになりました。アコースティックピアノとして弾く、電源を入れて音量を下げて弾く、ヘッドホンをつけて消音して弾く、とさまざまな弾き方を選ぶことができます。アコースティックの音に電子音を重ねられるレイヤーモードを使えば、新しい音色を作ることができたり、自動伴奏も響板から響くので、複数の楽器とセッション気分を味わうこともできたりするんです」
これまでになかった、まったく新しい発想により音楽のアイデアがどんどん生まれそうだ。
そしてもうひとつが、鍵盤とペダルが動いて演奏を再現する自動演奏機能を搭載した「ディスクラビア」。どんな人におすすめなのだろう。
「ひとつは、さらなる上達を目指す方。ディスクラビアで自分の演奏を録音すると、鍵盤とペダルの動きが再生されるので、打鍵や離鍵のタイミング、ペダルの踏み分け方などを視覚的に確認できます。この機能をレッスンに活用されている指導者もいらっしゃいます。もうひとつは、大人の趣味として、ご自宅で目の前で自動演奏されるピアノの生音を楽しみたい方です。あるいは、昼間はお子様が演奏を録音・再生して練習し、夜はお父様がその演奏を聴いて上達を感じながら楽しむ、というご家族もおられますね」
このように、多くのラインアップが揃うハイブリッドピアノ。アコースティックピアノか電子ピアノか、と迷う人には、ぜひ知ってほしい。
「ハイブリッドピアノの選び方・考え方としては、まず、アコースティックピアノにデジタル技術がプラスされたものか、それともアコースティックの要素も取り入れているアバングランドにするか、ですね。本来はアコースティックピアノを弾きたいけれど、環境によって音の配慮が必要だったり、さまざまな機能でさらに演奏の楽しみを広げたいと思ったりしている方には、ぜひハイブリッドピアノをご検討いただきたいと思います」
二者択一ではなくハイブリッドピアノという選択肢がある、ということも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
文/ 芹澤一美
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tagged: ハイブリットピアノ, ディスクラビア, トランスアコースティックピアノ, アバングランド, サイレントピアノ
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